• ポイントキャンペーン

メアリー・シーコール自伝―もう一人のナイチンゲールの闘い

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779123290
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

ジャマイカ出身の

「黒人医師・兼看護師」メアリー・シーコール。



人種差別にもめげず、

ナイティンゲールに勝るとも劣らない偉業を達成

した彼女の半生が綴られた類書なき伝記、本邦初訳!

メアリー・シーコール[メアリー シーコール]
Mary Seacole.
1805 年、ジャマイカの首都キングストンに生まれる。母はクレオール、父はスコッ
トランド出身の軍人。中米にて医師兼看護師として活躍。イギリス人商人エドウィ
ン・ハミルトン・シーコールと結婚。ほどなくして死別。クリミア戦争勃発ととも、
医師兼看護師として現地に赴く。1857 年、本書Wonderful Adventures of Mrs. Seacole
in Many Lands 出版。1881 年、ロンドンにて死去。享年76 歳。

飯田 武郎[イイダ タケオ]
いいだ・たけお
1943 年、天津(満州)に生まれる。1970 年、九州大学大学院文学研究科修士課程
修了(英文学専攻)。久留米大学名誉教授。著書に、『D.H. ロレンスの詩?? 闇と
光をめぐって』(九州大学出版会、1986 年)、『D. H.ロレンスと神々の世界』(京都
修学社、1994 年)、『D. H.ロレンス文学にみる生命感?? 自然、生命、神秘』(イー
フェニックス、2011 年)、D. H. Lawrence as Anti-rationalist: Mysticism, Animism and Cosmic Life in his Works (Melrose Press, UK, 2014)、編著にThe Reception of D.H.Lawrence Around the World (Kyushu University Press, 1999)、『D.H. ロレンス:詩と自然』(松柏社、2003 年)などがある。

内容説明

ジャマイカ出身の黒人医師兼看護師、メアリー・シーコール。十九世紀人種差別の時代、ナイチンゲールにも劣らない偉業を達成。稀有なる女性の半生。本邦初訳。

目次

誕生‐家系‐若いころ‐旅‐結婚‐夫との死別
人生の闘い‐ジャマイカにコレラ発生‐キングストンを去りパナマ地峡へ‐チャグレス、ネイビー・ベイ、ガトンへ‐パナマでの生活‐チャグレス川を遡行しゴルゴナ、クルーセスへ
インデペンデント・ホテルに迎えられる‐クルーセスでの定食のサービス‐クルーセスでの生活‐人々の娯楽‐新奇な四柱式ベッド
クルーセスでの招かれざる客‐コレラ‐有色人種の女医、成功をおさめる‐ラバの持ち主の家での恐るべき光景‐埋葬する人々‐私もコレラに罹る
アメリカ人の同情‐クルーセスでホテルをはじめる‐私の顧客、ロラ・モンテスとミス・ヘイズと司教‐クルーセスの賭け事‐旅人同志の喧嘩‐ニューグラナダの軍隊‐クルーセスの泥棒‐間一発の脱出
ゴルゴナへ‐送別会と送別の言葉‐建設投機‐ゴルゴナの暮らし‐アメリカ人所有の物である奴隷への同情‐ドクター・ケイシー、事件を起こす‐洪水と大火事‐アメリカの独立と自由
ジャマイカの黄熱病‐死の床で教えられたこと‐再びジャマイカを離れ、ネイビー・ベイに店を開く‐黄熱病が私にも伝染、エスクリバノスへ‐ニューグラナダの奥地での暮らし‐革命騒ぎ‐エスクリバノスの結構なご馳走‐パルミラ川を上流へ‐パナマ地峡情勢の現況についての覚書
英国軍に入隊しセバストポリへ行きたいと思う‐ロンドンでツテを求めて、あちこちへ‐失敗、また失敗‐デイ・アンド・マーティン社を立ち上げる‐単身、トルコへ
コンスタンチノープルへ向かう‐途中、ジブラルタルで‐マルタ島で‐コンスタンチノープルで、またその感想‐スクタリ病院を訪問‐ミス・ナイチンゲールに会う
ユダヤ人ジョニーを雇う‐バラクラヴァへ出発‐旧友たちの親切‐メドラ号に乗って‐傷病兵であふれる波止場‐波止場での看護〔ほか〕

著者等紹介

シーコール,メアリー[シーコール,メアリー] [Seacole,Mary Jane]
1805年、ジャマイカの首都キングストンに生まれる。母はクレオール、父はスコットランド出身の軍人。中米にて医師兼看護師として活躍。イギリス商人エドウィン・ハミルトン・シーコールと結婚。ほどなくして死別。クリミア戦争勃発とともに、医師兼看護師として現地に赴く。1857年、Wonderful Adventures of Mrs.Seacole in Many Lands出版。1881年、ロンドンにて死去。享年76歳

飯田武郎[イイダタケオ]
1943年、天津(満州)に生まれる。1970年、九州大学大学院文学研究科修士課程修了(英文学専攻)。久留米大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えすてい

7
同じ時代同じ戦場の空気を吸ったナイチンゲールとは対極にあるジャマイカ出身のクレオール女性の自伝。ヒュー・スモール「ナイチンゲール 神話と真実」では悪役扱いされてるがシーコールは自分の窮状を救わんがために現金を得るために「自伝」を書いた。隠遁し自分の資料を死後全部抹殺しようとしたナイチンゲールとは正反対である。シーコールは予てよりホテル経営に長けていたのでその商売人魂で戦場を飛び回った。自伝なので戦場の生々しい空気やロシアも連合軍も敵味方のない友情が描かれており、トルストイのセバストポリ物語に近い感じ。2019/06/08

にきゅ

0
ナイチンゲールと同時代活躍したクレオール女性の自伝。もっと知られていても良いのでは、と思う功績。2017/09/11

げんさん

0
1800年代のコレラの治療が興味深い。辛子催吐剤、温湿布、辛子絆創膏を胃と背中に当てがい、また、初めはカロメル(甘汞)を多目に」、次に徐々に少量ずつ使いながら、治療に当たりました。2021/01/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11803371
  • ご注意事項

最近チェックした商品