出版社内容情報
ジャマイカ出身の
「黒人医師・兼看護師」メアリー・シーコール。
人種差別にもめげず、
ナイティンゲールに勝るとも劣らない偉業を達成
した彼女の半生が綴られた類書なき伝記、本邦初訳!
メアリー・シーコール[メアリー シーコール]
Mary Seacole.
1805 年、ジャマイカの首都キングストンに生まれる。母はクレオール、父はスコッ
トランド出身の軍人。中米にて医師兼看護師として活躍。イギリス人商人エドウィ
ン・ハミルトン・シーコールと結婚。ほどなくして死別。クリミア戦争勃発ととも、
医師兼看護師として現地に赴く。1857 年、本書Wonderful Adventures of Mrs. Seacole
in Many Lands 出版。1881 年、ロンドンにて死去。享年76 歳。
飯田 武郎[イイダ タケオ]
いいだ・たけお
1943 年、天津(満州)に生まれる。1970 年、九州大学大学院文学研究科修士課程
修了(英文学専攻)。久留米大学名誉教授。著書に、『D.H. ロレンスの詩?? 闇と
光をめぐって』(九州大学出版会、1986 年)、『D. H.ロレンスと神々の世界』(京都
修学社、1994 年)、『D. H.ロレンス文学にみる生命感?? 自然、生命、神秘』(イー
フェニックス、2011 年)、D. H. Lawrence as Anti-rationalist: Mysticism, Animism and Cosmic Life in his Works (Melrose Press, UK, 2014)、編著にThe Reception of D.H.Lawrence Around the World (Kyushu University Press, 1999)、『D.H. ロレンス:詩と自然』(松柏社、2003 年)などがある。
内容説明
ジャマイカ出身の黒人医師兼看護師、メアリー・シーコール。十九世紀人種差別の時代、ナイチンゲールにも劣らない偉業を達成。稀有なる女性の半生。本邦初訳。
目次
誕生‐家系‐若いころ‐旅‐結婚‐夫との死別
人生の闘い‐ジャマイカにコレラ発生‐キングストンを去りパナマ地峡へ‐チャグレス、ネイビー・ベイ、ガトンへ‐パナマでの生活‐チャグレス川を遡行しゴルゴナ、クルーセスへ
インデペンデント・ホテルに迎えられる‐クルーセスでの定食のサービス‐クルーセスでの生活‐人々の娯楽‐新奇な四柱式ベッド
クルーセスでの招かれざる客‐コレラ‐有色人種の女医、成功をおさめる‐ラバの持ち主の家での恐るべき光景‐埋葬する人々‐私もコレラに罹る
アメリカ人の同情‐クルーセスでホテルをはじめる‐私の顧客、ロラ・モンテスとミス・ヘイズと司教‐クルーセスの賭け事‐旅人同志の喧嘩‐ニューグラナダの軍隊‐クルーセスの泥棒‐間一発の脱出
ゴルゴナへ‐送別会と送別の言葉‐建設投機‐ゴルゴナの暮らし‐アメリカ人所有の物である奴隷への同情‐ドクター・ケイシー、事件を起こす‐洪水と大火事‐アメリカの独立と自由
ジャマイカの黄熱病‐死の床で教えられたこと‐再びジャマイカを離れ、ネイビー・ベイに店を開く‐黄熱病が私にも伝染、エスクリバノスへ‐ニューグラナダの奥地での暮らし‐革命騒ぎ‐エスクリバノスの結構なご馳走‐パルミラ川を上流へ‐パナマ地峡情勢の現況についての覚書
英国軍に入隊しセバストポリへ行きたいと思う‐ロンドンでツテを求めて、あちこちへ‐失敗、また失敗‐デイ・アンド・マーティン社を立ち上げる‐単身、トルコへ
コンスタンチノープルへ向かう‐途中、ジブラルタルで‐マルタ島で‐コンスタンチノープルで、またその感想‐スクタリ病院を訪問‐ミス・ナイチンゲールに会う
ユダヤ人ジョニーを雇う‐バラクラヴァへ出発‐旧友たちの親切‐メドラ号に乗って‐傷病兵であふれる波止場‐波止場での看護〔ほか〕
著者等紹介
シーコール,メアリー[シーコール,メアリー] [Seacole,Mary Jane]
1805年、ジャマイカの首都キングストンに生まれる。母はクレオール、父はスコットランド出身の軍人。中米にて医師兼看護師として活躍。イギリス商人エドウィン・ハミルトン・シーコールと結婚。ほどなくして死別。クリミア戦争勃発とともに、医師兼看護師として現地に赴く。1857年、Wonderful Adventures of Mrs.Seacole in Many Lands出版。1881年、ロンドンにて死去。享年76歳
飯田武郎[イイダタケオ]
1943年、天津(満州)に生まれる。1970年、九州大学大学院文学研究科修士課程修了(英文学専攻)。久留米大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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