「ヘイト」の時代のアメリカ史―人種・民族・国籍を考える

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「ヘイト」の時代のアメリカ史―人種・民族・国籍を考える

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779122927
  • NDC分類 316.853
  • Cコード C0020

出版社内容情報

日本国内のヘイト=「産経新聞」に掲載された

曽野綾子氏のコラム(2015年2月11日)への違和感、

憤りから本書は出来上がった!



そして、人種差別主義者にして性差別主義者、移民排斥論者

の「トランプ大統領」が選出された「ヘイトの時代」にこそ、

本書は刊行される意義がある!



アメリカを「人種・民族・国籍」といった観点で論じた

刺激的なテキストからは、

「日本を問い直すためのアメリカ史」が浮かび上がる。



【本書の特色】

各章末には、関連書籍の「読書案内」と、

本書の内容をより深く、そして読者のみなさんが

各章の問題提起、問題意識を日本社会にあてはめて

考えてもらうためのディスカッションのポイントを

挙げています。

序   アメリカの歴史から考える  兼子 歩



第一部 マイノリティの表象



第一章 人種的〈他者〉としての黒人性

――アメリカの人種ステレオタイプを例に――坂下 史子



第二章 先住民族の大地――

「移民の国」という幻想への抵抗――石山 徳子

  

第三章 統治の制度としての多様性

――アメリカ同性愛者権利運動の歴史から考える――兼子 歩



第四章 テクノロジーが創る国民・エスニシティ

――文化的アイコンとしての科学・技術と集団アイデンティティ

――土田 映子



第二部 マイノリティの「コミュニティ」を再考する



第五章 「差別でなく区別」考――

ジム・クロウ(人種隔離)は区別で、ERA(男女平等憲法修正)

こそが差別なのか?――大森 一輝/森川 美生



第六章 人種主義を生き延びるためのエスニシティ論

――コミュニティの二重性をめぐって――南川 文里



第七章 労働史から見た移民コミュニティ

――オマージュを乗り越えて――南 修平  



第八章 黒人都市ゲトーを見つめるまなざし

――シカゴの事例から――藤永 康政



第三部 アメリカの「自由」とマイノリティ



第九章 「移動の自由」と「パスポート」

――自由の国アメリカにおける不自由――梅? 透

     

第一〇章 「自由の国」の憲法と社会

――日系人戦時強制収容から考える――和泉 真澄



第一一章 アメリカ難民政策の問題点

――受け入れ国への「感謝」が意味するもの

――佐原 彩子



編者あとがき 「ヘイトの時代」を生き抜くために

――トランプ大統領という悪夢の処方箋――貴堂 嘉之

兼子 歩[カネコ アユム]
かねこ・あゆむ
明治大学政治経済学部専任講師。
アメリカ合衆国社会文化史、ジェンダー・セクシュアリティ研究。
主要著作
『〈近代規範〉の社会史――都市・身体・国家』
(彩流社、2013年)、『歴史のなかの「アメリカ」
――国民化の語りと創造』(共著、彩流社、2006年)、
『南北戦争の中の女と男――愛国心と記憶のジェンダー史』
(翻訳:ニナ・シルバー著、兼子歩 訳、岩波書店、2016年)など。

貴堂 嘉之[キドウ ヨシユキ]
きどう・よしゆき
一橋大学大学院社会学研究科教授。
アメリカ合衆国史、人種・エスニシティ・ジェンダー研究、
移民研究、歴史教育。
主要著作『アメリカ合衆国と中国人移民――
歴史のなかの「移民国家」アメリカ』(単著、名古屋大学出版会、
2012年)、『<近代規範>の社会史――
都市・身体・国家』(共編著、彩流社、2013年)、
『アメリカ史研究入門』(共著、山川出版社、2009年)など。

内容説明

日本国内のヘイトへの違和感、憤りから本書は出来上がった!そして、人種差別主義者にして性差別主義者、移民排斥論者の「トランプ大統領」が選出された「ヘイトの時代」にこそ、本書は刊行される意義がある!アメリカを「人種・民族・国籍・ジェンダー」の観点から論じた刺激的なテキストから浮かび上がる「日本を問い直すためのアメリカ史」!

目次

第1部 マイノリティの表象を読みなおす(人種的“他者”としての黒人性―アメリカの人種ステレオタイプを例に;先住民族の大地―「移民の国」という幻想への抵抗;統治の制度としての多様性―アメリカ同性愛者権利運動の歴史から考える;テクノロジーが創る国民・エスニシティ―文化的アイコンとしての科学・技術と集団アイデンティティ)
第2部 マイノリティの「コミュニティ」を再考する(「差別でなく区別」考―ジム・クロウ(人種隔離)は区別で、ERA(男女平等憲法修正)こそが差別なのか?
人種主義を生き延びるためのエスニシティ論―コミュニティの二重性をめぐって
労働史から見た移民コミュニティ―オマージュを乗り越えて
黒人都市ゲトーを見つめるまなざし―シカゴの事例から)
第3部 アメリカの「自由」とマイノリティ(「移動の自由」と「パスポート」―自由の国アメリカにおける不自由;「自由の国」の憲法と社会―日系人戦時強制収容から考える;アメリカ難民政策の問題点―受け入れ国への「感謝」が意味するもの)

著者等紹介

兼子歩[カネコアユム]
明治大学政治経済学部専任講師。アメリカ合衆国社会文化史、ジェンダー・セクシュアリティ研究

貴堂嘉之[キドウヨシユキ]
一橋大学大学院社会学研究科教授。アメリカ合衆国史、人種・エスニシティ・ジェンダー研究、移民研究、歴史教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

塩崎ツトム

1
海の向こうの新大陸も、マイノリティへの汚辱と絶望の荒野だった。黒人性の消費・かつてのゲットーが安易な絆の歴史として消費される・国家の都合で線引きされる移民……。2017/06/10

ぞだぐぁ

0
アメリカの歴史における差別を幾つかの問題をピックアップした評論(?)集。学校の教材として使う事を念頭に置いているのか章の最後に筆者がテーマを深めるために紹介した本や、ディスカッションのポイント等のコーナーが設けられている。高校の教師辺りが道徳とか現代文のテーマに使うのに良いかも。2017/04/06

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