内容説明
アメリカ建国の時、13の邦(州)を連合する統一国家の理念として採用された国璽。そこに刻まれた言葉は、アメリカの多様性と統一を標榜するモットーとして使われ続けています。アメリカ建国の理念を念頭におきながらアメリカの人種・エスニシティを見つめてきた研究者が、歴史、政治、文化など多様な視点から「エスニック・アメリカを問う」本書―世界で移民・難民問題が深刻化する今、人の国際移動について考えるための一冊です。
目次
第1部 人の移動からみるアメリカの多様性(「アジア」の包摂と排除―一九‐二〇世紀転換期米国センサスのポリティクス;アメリカ社会に埋もれた一世―二〇世紀転換期ニューヨークの日本人労働者たち;日本人移民女性と裁縫―移民社会における裁縫学校を中心として;汎ラティーノ・アイデンティティ構築の可能性―二〇〇五年移民法改定の試みと非合法移民をめぐって;日本人移民とパリ講和会議における人種差別撤廃案―日米関係のはざまで;移民地川柳からアメリカ川柳へ―日米川柳交流史;フロイド・シュモーと「広島の家」;東京都福生市・立川市周辺のアメリカ軍人の居住と『福生新聞』にみる地元の反応)
第2部 図書・映画にみるアメリカの多様性(小説『非色』を読む;アメリカの人種・エスニシティ関係の図書と映画)
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- 和書
- 経済学のどこが問題なのか
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- 和書
- 僕と彼女と彼女の生きる道