内容説明
ワーグナーのオペラとアメリカン・ミュージカルの違い、ミュージカル映画とテクノロジーを駆使する最近のミュージカルとの類似性、アメリカン・ミュージカルの大衆性の特徴、舞台とは何か、オーケストラとは何か等、作品のテーマや文化的背景を描く従来のミュージカル論とは異なり、ミュージカルそのものを構造的に捉え直した本格的な芸術論。アメリカにおける最もすぐれた演劇評論に対して与えられるジョージ・ジーン・ネイサン賞受賞作(2007年度)!
目次
第1章 統一と差異
第2章 台本とナンバー
第3章 人物とミュージカルの声
第4章 アンサンブル効果
第5章 ナンバーのドラマ
第6章 オーケストラ
第7章 ナレーションとテクノロジー:全知のシステム
第8章 ミュージカルとはどのようなドラマか?
著者等紹介
マクミリン,スコット[マクミリン,スコット] [McMillin,Scott]
1934‐2006。コーネル大学の英語の教授でありエリザベス朝演劇やシェイクスピア演劇の研究者であった。『ドラマとしてのミュージカル ミュージカルを支える原理と伝統的手法の研究―カーンからソンドハイムまで』の原著は、アメリカにおける演劇批評の父ジョージ・ジーン・ネイサンの偉業を記念して設立され、年ごとの最優秀演劇批評書に与えられるジョージ・ジーン・ネイサン賞(The George Jean Nathan Award)を2006‐2007シーズンに受賞した
有泉学宙[アリイズミノリオキ]
1940年生まれ。立教大学大学院文学研究科修士課程修了。静岡県立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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