内容説明
ビスマルク時代を中心とした第二帝制期ドイツの政治史。国民自由党が消滅して約百年の時が経つ。だが、本格的党史はいまだに刊行されていない。それは、この党は基本的に議員団政党であり、多くのひとびとから構成され、地域的な多様性を含み、ビスマルク時代の多様な問題と関わりあっていたことの結果である。
目次
第1章 ドイツ自由主義と「レアルポリティーク」
第2章 エドゥアルト・ラスカーと妥協の政治
第3章 一八七〇年代のドイツ帝国議会国民自由党議員団
第4章 一八七八年宰相代理法と国民自由党
第5章 ドイツ自由主義と手工業者問題
第6章 ドイツ自由主義と文化闘争
第7章 ドイツ自由主義と一八八一~八四年の社会保険政策
第8章 ドイツ自由主義と一八八四~八五年の植民地政策
第9章 ドイツ自由主義と一八八五~八六年の対ポーランド人政策
補章 プロイセン選挙権改革と国民自由党
著者等紹介
大内宏一[オオウチコウイチ]
1946年山形生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史学専修卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程史学(西洋史)専攻単位取得退学。早稲田大学文学部助手、専任講師、助教授を経て、文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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