内容説明
大英帝国が絶頂期を迎えたヴィクトリア時代(1837~1901)。小説・詩・演劇・美学・思想・大衆文化の観点から、ヴィクトリア朝文化の特質を多角的に探究する。英国文化への理解が深まる1冊。
目次
第1章 子どもの純粋性と残虐性―ディケンズ『大いなる遺産』とハーディ『日陰者ジュード』を比較して
第2章 カルー台地に吹く赤い風―シュライナー『アフリカ農場物語』にみる進歩、女性、そして帝国
第3章 劇場人ヘンリー・アーヴィング―ライシアム劇場アクター・マネジャーとしての業績
第4章 オスカー・ワイルドの『まじめが肝心』から劇場を覗く―新参者と馴染みの上客が並ぶ空間
第5章 女性の攻撃性と殺人―ヴィクトリア朝フィクションとマデリン・スミス事件
第6章 愛に生きたヴィクトリア―私人、そして「家庭の天使」
第7章 田園化された身体―前世紀転換期イギリスのフィジカル・カルチャー
第8章 世紀末イギリスの柔術ブーム―社会ダーウィニズム、身体文化メディアの隆盛と帝国的身体
第9章 ラスキンの美学論―生活、喜び、そして芸術
第10章 アルフレッド・テニスンと進化論―科学の知見と宗教的信条とのせめぎ合い
著者等紹介
上野和子[ウエノカズコ]
昭和女子大学女性文化研究所研究員、同大学元教授
大東俊一[ダイトウシュンイチ]
人間総合科学大学大学院教授
塚田英博[ツカダヒデヒロ]
日本大学非常勤講師
丹羽正子[ニワマサコ]
昭和女子大学人間文化学部非常勤講師、同大学元教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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なかちゃん