内容説明
太平洋の波打ち際で表象される「混成」され、「クレオール化」された「日本文化」を多角的に読み解く野心的論集!「環太平洋=日米関係」という地政学的磁場を前景化することによって見える「日本的なもの」とは?
目次
第1部 海洋(明治に環太平洋でロビンソンする―田中鶴吉と小谷部全一郎;ロマンス・マドロス・コンラッド―米窪満亮と近代日本の「海」)
第2部 原爆(福原麟太郎・広島・原子爆弾―研究経過報告;『解つてたまるか!』を本当の意味で解る為に―福田恆存の「アメリカ」)
第3部 冷戦(カワバタと「雪国」の発見―日米安保条約の傘の下で;症候としての「象徴」天皇とアメリカ―三島由紀夫の「戦後」を再読する)
第4部 ポップカルチャー(アメリカを夢みたコメディアン―古川緑波のアメリカニズム;「仏作って、魂を探す。」―ピチカート・ファイヴと日本のポピュラー音楽の真正性)
著者等紹介
遠藤不比人[エンドウフヒト]
イギリス文学・文化、文化理論。成蹊大学文学部教授。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。博士(学術、一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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