内容説明
民主化・対外開放に舵を切った「東南アジア最後のフロンティア」ビルマ/ミャンマー。革命でもなく、クーデターでもない、その特異な変革のダイナミズムを、元駐ミャンマー大使が読み解く。
目次
1 「西洋の衝撃」とビルマ民族主義
2 ビルマの独立と議会制民主主義の貴重な経験
3 奈落の底に堕ちた二六年間―独裁者ネ・ウインの治世
4 一九八八年の民衆蜂起と軍政の樹立
5 キン・ニュンとアウン・サン・スー・チー―対話の試み
6 強まる外的圧力と「国民会議」の再開
7 僧侶の反乱と巨大サイクロンの来襲
8 軍政よりバトンタッチされた「民政」の滑り出し
9 「民政移管」後のミャンマーの対外関係
10 ミャンマーの黎明―結びに代えて
著者等紹介
津守滋[ツモリシゲル]
大阪府出身。京都大学法学部卒業、法務省入省、外務省入省。アジア局地域政策課長、後藤田正晴内閣官房長官秘書官、欧亜局審議官、駐ドイツ公使、駐ベルリン総領事、大阪大学法学部・大学院国際公共政策研究科教授、駐クウェート大使、駐ミャンマー大使(2000年5月~2002年6月)。退官後、東洋英和女学院大学国際社会学部教授、その他多くの大学で客員教授を務める。現在、立命館アジア太平洋大学大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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