内容説明
世界恐慌直後の昭和5年から1年3カ月、70ヵ所以上に及んだ巡業で、欧米の観客から喝采を浴び、メイエルホリド、コポー、ブレヒトなどの演劇人に影響を与え、創設期の宝塚歌劇団にもかかわった筒井徳二郎。その足跡と業績を20年にわたる綿密な調査と、各地の公演パンフレット・劇評・新聞記事など膨大な資料から明らかにする。“偉業”を黙殺され、忘れられた剣劇役者に光を当て、演劇史のなかで再評価を試み、新たな視点を提供する比較演劇研究の大きな成果。
目次
第1部 演劇の異文化接触
第2部 旅回り役者・筒井徳二郎伝
第3部 海外二十余ヵ国巡業のドキュメント
第4部 アメリカ公演の実態
第5部 ヨーロッパ主要都市の反響
第6部 ヨーロッパ他地域の反響
第7部 筒井徳二郎の海外公演と日欧演劇人への刺激
著者等紹介
田中徳一[タナカトクイチ]
1949年生まれ、日本大学国際関係学部国際教養学科教授。博士(国際関係)。専門は比較演劇(史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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