関西学院大学研究叢書
日本社会を「逃れる」―オーストラリアへのライフスタイル移住

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  • サイズ A5判/ページ数 265p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779118647
  • NDC分類 334.471
  • Cコード C0036

内容説明

歴史的に日本から海外へ渡る移住者は、経済的理由のために移住する者が大半を占めていたが、近年の移住では移住に対して経済的な必要性を必ずしも有しない中間層が多いのが特徴である。本書は現代のオーストラリアへ移住する日本人を対象に、移住・定住プロセスや移住先社会における社会的・文化的相互作用、現地日本人社会の現在進行形の問題などについて、5年間にわたって行ったフィールドワークの成果である。

目次

序章 グローバル化時代の新しい移住―ライフスタイル移住
第1章 オーストラリアへの日本人移民の過去そして現在―歴史的位置付けと社会的背景としての観光
第2章 日本の「失われた二十年」と新しいライフスタイル価値観の広がり―「個人化」そして「自己実現」神話の誕生
第3章 移住の動機とプロセス―日本人のライフスタイル移住に見る五つの要素
第4章 「ライフスタイル移住者」の移住後―定住プロセスおよび仕事・余暇
第5章 現地日本人社会の現在―新しいエスニック・コミュニティの形態と現在進行形の事象
第6章 結論―相互関連する「個人化」・「海外」・「ネットワーク型コミュニティ」

著者等紹介

長友淳[ナガトモジュン]
1977年宮崎県生まれ。2000年慶應義塾大学総合政策学部卒業。電力会社勤務を経て、2003年西南学院大学大学院文学研究科国際文化専攻修士号(文学修士)取得。2009年クイーンズランド大学大学院博士号(Ph.D.社会学)取得。現在、関西学院大学国際学部専任講師。専門は社会学および文化人類学。ロータリー財団国際親善奨学生(2005‐206年度)。『日本社会を「逃れる」―オーストラリアへのライフスタイル移住』にてSir Neil Currie Australian Studies Award受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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