小川

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  • サイズ B6判/ページ数 145p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779118227
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

ロケット弾や銃弾が横切る空の下で私は生まれた。母の続きの人生を生きるために―ベトナム戦争後の混乱の中、ボートピープルとなってカナダに渡った少女の自伝的小説。過去と現在、ベトナムとカナダを行き来して物語られる家族の絆のありかた。2010年カナダ総督文学賞(フランス語フィクション部門)受賞。

著者等紹介

キム・チュイ[キムチュイ] [Kim Th´uy]
1968年、ベトナムのサイゴン(現ホーチミン市)に生まれる。10歳でカナダに移民。モントリオール大学で学んだ後、裁縫師、通訳、弁護士、レストラン経営者などの経験を経て、2009年処女作Ruを発表し、同作でカナダ総督文学賞など数々の文学賞を受賞。現在は、モントリオールに在住し、執筆活動に専念している

山出裕子[ヤマデユウコ]
明治大学他、兼任講師。モントリオール大学比較文学科博士課程修了(文学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

110
ベトナム系カナダ人がフランス語で書いた小説。ベトナム戦争や難民キャンプの悲惨さを、どんな映像よりもこの物語は明確に伝える力を持っていると感じた。小説の散文というより、詩の韻文に近い形で一つ一つのエピソードを物語として構築して、作者の人生を描いているのが印象的。この世の悲惨さに切り込んでいく犀利な文体は、読み手の心にくっきりと刻み込まれる。文学はこの悲惨な世界を変えることはできない。それでもこの悲惨な世界で生き抜く力を与えてくれるものだ、という確信を与えてくれる小説だった。2014/07/31

吉田あや

70
新年を祝う爆竹と機関銃が鳴り響き、ロケット弾や銃弾が花火で彩られた中を横切っていく空の下で生を受けた少女は、裕福な家庭に生まれたその後ボートピープルとなり、ベトナム系カナダ人となった。未来への不安と恐怖を揺らしながら海を渡り、出迎えてくれた純白のカナダの大地。沢山の夢を描き、なんにでもなれるはずだった幼少期から、隣国の難民キャンプへと必死で逃れ、言葉や文化、それまでのすべてを捨て、ふたつの国の間でそのどちらでもあり、どちらでもないという不確かな境遇になることは時にどれほど心細くどれほど孤独だったろうか。2018/12/11

どんぐり

65
ボートピープルでベトナムから難民としてカナダに渡った少女時代をたどる記憶のRu(小川)。一つひとつの文章は短く、記憶の断片を積み重ねて次第に重みがましていく。1975年のサイゴン陥落、隣国マレーシアでの難民生活、10歳でカナダに難民として受け入れられた後の記憶。逃げている間に海に落ち、「ボートピープル」にすらなれず、名もなく死んでいった者たち、池の上に設置されたトイレのベニヤ板を踏み外し糞尿の穴の中に沈んでいった女性、悲しみの重みで腰が曲がり、もう立つこともできなくなっていたベトナムを背負っていた女性た2019/03/29

oldman獺祭魚翁

46
言葉に酔うという経験を久しぶりにした。著者はベトナム系カナダ人 ベトナム戦争の終結後 難民としてカナダに移住 本書はノーベル文学賞の代わりとなるニューアカデミー文学賞の候補作としてノミネートされた。モノローグの様に綴られる彼女の言葉。ベトナム→マレーシア難民キャンプ→カナダ 時系列はバラバラだが、その美しさに酔う。何度も何度も読み返してしまう……これが文学というものか! 小川は他の小川と混じり大河メコンの流れとなる。 そして表紙も限りなく美しい。2018/12/20

星落秋風五丈原

45
私たちの身近に流れる川はあくまで国内だ。川を渡れば同じ日本。変わり映えしない。しかしそうでない国もある。川は希望に満ちた向こう側への道でもあり生死を分ける残酷な門でもある。国境を越えるために大河を渡る人達にとっては。本編の主人公にとっては川はそんな存在。川の水は、ある国を流れて別の国にいっても最終的にはどこの川とも見分けがつかなくなる。人間はそうはいかない。変わってゆく過程を編年体で書くと変化に伴う心理の変化などが見た目にもわかりやすかったはずだ。敢えて著者は川の水のようにわかりづらい構造を取った。2018/12/02

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