内容説明
広島と長崎で被爆した、80歳と83歳の女性。世代を継ぐために、いま、聞いておきたい。女性による時代の証言。
目次
被爆と差別
敗戦による解放
悔いと心の痛み
これまでのこと
東京の私立校から広島の県立校へ
被爆のこと
八・六から敗戦まで
戦中戦後、思い出すこと
めくるめく秋
民主主義と文化〔ほか〕
著者等紹介
関千枝子[セキチエコ]
1932年大阪生まれ。旧制女学校2年のとき広島で被爆。学校を病欠していたため助かる。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業。1954年、毎日新聞社入社、社会部、学芸部の記者を務める。のち全国婦人新聞(女性ニューズ)記者、編集長。現在はフリーのジャーナリスト。日本エッセイストクラブ会員、女性「9条の会」世話人。主著:『広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち』(日本エッセイストクラブ賞および日本ジャーナリスト会議奨励賞受賞)
狩野美智子[カノウミチコ]
1929年東京生まれ。東京大空襲をはじめ東京で毎日のような空襲を体験、その後長崎で学徒動員で働いていた工場で被爆。慶應義塾大学史学科西洋史卒業。1955年から都内の定時制高校などで社会科教諭として28年教鞭をとり、のち文筆家・翻訳家。スペイン現代史学会会員。テーマはバスク、野上弥生子など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
4
狩野さんは、早稲田も慶應も合格。学費の安い慶應に入学した(193ページ)。非常に優秀な方だったのだ。三田の通信教育のタイプ打ちもされたとのこと。評者も、実は、教職免許のために、慶應通信に在籍していた。そんな長い歴史の一コマに触れて、改めて伝統の大切さを実感させられた。中曽根首相の原発推進(367ページ)とは、選挙前によく考える必要があろう。彼はまだ生きている。そして、1980年代に日米関係も円高ドル安のプラザ合意があり、貿易自由化も進んだ。民営化もしていった内閣であった。いずれにしても、脱原発で反TPP。2012/12/02
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