内容説明
あなたは知っていますか、リアルなこの歴史を!市民を巻き込んだ理不尽な日米両軍のすさまじい戦闘の記録を再現する入門書。
目次
1 沖縄まで―連合軍の反攻と沖縄の迎撃作戦
2 上陸―圧倒的な物量の差
3 北部の戦い―アメリカ軍の初戦制圧
4 首里フロントの戦い―嘉数高地からシュガーローフへ
5 首里撤退―最後の一兵まで
6 摩文仁の丘―掃討戦と市民の犠牲
7 自決と虐殺―軍が守ったもの
著者等紹介
柏木俊道[カシワギトシミチ]
1945年生まれ。1969年北海道大学卒業。1969年より東京で出版編集に従事。1990年頃より、沖縄戦に関する資料を収集。2005年沖縄県に移転、本格的に市町村史等の資料収集を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonzui
4
戦線が沖縄へ至る経緯から沖縄戦の終息まで、本書が自ら謳うとおり入門書として解りやすくまとめてある。国体を護るという大義名分のためにいかに多くの民間人が犠牲になったのか。悲劇を風化させないためにも必要な一冊だと思う。2018/07/02
泥岳
4
前書きが市民団体風なところがあって身構えてしまうが、内容は良本だと思った。戦闘史も記述されているが、各村毎の状況やエピソード集が収録されている。沖縄戦闘の入門としてよく編集されている。2018/01/19
たこ焼き
1
国民のために戦うのでなく、国体のために戦うよう、日本兵は訓練されていた。幼い子供は親がいなくなり、頼れる親類もいないと死ぬしかない。2019/09/15
東隆斎洒落
1
2012.06.23発行。 今年は、沖縄本土復帰40年、沖縄戦から67年。 日本兵・米兵・沖縄県民の3者の闘いであったことを、初めて窺い知る。 「県民の生活のために負けることはできない」という大義に、県民の命や生活を守る意識は全くない日本兵。時に県民をスパイ呼ばわりし、県民を犠牲にして生き延びようとするその暴走ぶりは、職業軍人としてのプロ意識の欠片もない。 大本営では、沖縄戦で「敵を叩いて有利な条件で外交に訴える」一撃講和論を唱える天皇陛下のくだりがあるが、正確な戦況報告を怠った軍部官僚の罪は更に重い。2012/07/22
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