内容説明
子規の影響下で作られた数々の写生句の中で、「漕ぎ入れん初汐寄する龍が窟」が江の島の岩屋を詠ったものであることを明かす。湯河原句を通して未完の大作『明暗』の解明も示唆。
目次
第1章 俳諧事始め
第2章 漱石と江の島句―「龍が窟」をめぐって
第3章 漱石と房総詩―『木屑録』と米山保三郎
第4章 再び漱石と江の島句―「龍蟄す窟」をめぐって
第5章 漱石と鎌倉句―甦る悼亡鎌倉三句
第6章 漱石と湯河原句―『明暗』の陰に隠れて
著者等紹介
山影冬彦[ヤマカゲフユヒコ]
1948年生まれ。元神奈川県立高校教員。鎌倉漱石の会・松山坊っちゃん会・伊豆先生と漱石を読む会所属。武田問題対策連絡会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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