内容説明
『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリィ・フィンの冒険』の作者トウェインの人生のターニングポイントになった「外国旅行記」を中心に作家の実像に迫る異色の評伝!トウェインの進路に多大な影響を与えた兄オリオンとの関係を増補。
目次
序にかえて―意外に知られていないその実像
第1章 作家マーク・トウェインが誕生するまで
第2章 『地中海遊覧記』
第3章 一躍人気作家に
第4章 『ヨーロッパ放浪記』
第5章 すてきれぬ実業家への夢
第6章 『赤道に沿って』(オーストラレーシア編)
第7章 『赤道に沿って』(インド編)
第8章 晩年のトウェイン
補遺 兄オリオンとトウェイン
著者等紹介
飯塚英一[イイズカエイイチ]
1949年、東京都江戸川区に生まれる。法政大学大学院博士課程単位取得満期退学(英文学専攻)。1974‐75、80年、イギリス留学(イギリス近代小説を学ぶ)。現在、帝京大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナッキャン
1
椎名、シェルパ斎藤、我ら転覆隊等に何度も登場し、ハックとトムを読まないビーパルファンはいないのではないかと思うくらいの名作だけれども私は読んだ事が無いんじゃ–。で、何でやねんやけどキャッチの「…と投機の日々」に惹かれて手にとってしまった。南北戦争でちょと儲けたお金で面白可笑しく執筆し、それを元手にダブルワークまで何故か失敗しても世界一周。上手くやった人間ではないか(不幸はいつもあったよね)でも植民地時代の中で権力支配を拒む姿勢を批判や揶揄で綴った作品は見直さんと、天真爛漫な性格と才能はホント大事やねん!2024/02/07
やっちゃ
0
マーク・トウェインの誕生からこの世を去るまでの一生と、作品の内容を要約したもの。年齢に沿って章立てされ、分かりやすくて良い本だと思います。五つの長編旅行記。その中で地中海遊覧記は、明治維新の年にアメリカから船に乗って、地中海沿岸の国を回る旅行記。作品全体に弱者に対する人間愛と74歳の人生を駆け抜けた、バイタリティを感じます。2016/09/24
TH
0
マーク・トウェインの人生を作品を紹介しながらまとめたもの。マーク・トウェインの旅行記をまだ読んだことがないので、とりあえずこれを読んで予習(笑)2012/06/27