目次
プロローグ この本の時代背景
第1部 バモオ博士―ビルマ人初の博士が歩んだ苦難の道
第2部 アウンサン将軍―32歳で散った悲劇の英雄
第3部 戦後のビルマと日本
おわりに アウンサンスーチーの思想
エピローグ この本を読んだあとに
著者等紹介
根本敬[ネモトケイ]
上智大学外国語学部教授。専門はビルマ近現代史。国際基督教大学卒、同大学院博士前期課程修了(文学修士)。東京外国語大学教授を経て2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジュンジュン
13
戦中、日本を利用して不完全ながら独立を得たバモオ。戦後粘り強い交渉の末、完全独立達成直前に凶弾に倒れたアウンサン。両者は共に協力と抵抗を使い分け(著者はこれを「協力と抵抗の狭間に立つ」と呼ぶ)、ビルマ独立を目指す。そんな愛国者も軍政下のビルマ(ミャンマー)では芳しくない。ただの傀儡にすぎないとされるバモオ。絶大な人気ゆえアウンサンスーチーを想起させ都合が悪いアウンサン。二人が正当に評価されるのは民主化後かもしれない。最終章で戦後からアウンサンスーチーまでの道のりも付す。2024/04/16
メルセ・ひすい
2
15 とりあえ ビルマ独立闘争を担ったバモオ博士とアウンサン将軍の人生を詳述。独立後のビルマの歴史に隠された日本との深い関係をたどる。巻末に関連年表も掲載。2012/04/30
denken
0
根本敬で見るビルマ史を復習した。最近のミャンマー情勢も少しある。題名から想像した内容としては満足です。ただ,著者の日本認識に少し違和感というか,苦みを感じた。2012/06/14