内容説明
逃亡、追跡、仲間たちの非業の死…何度も挫折し、命がけで闘った数々の若き人々。ホー・チ・ミン出現前夜、もうひとつのベトナム独立運動史。
目次
プロローグ ベトナムという国
第1章 日本へ―日露戦争の開始まで
第2章 青年よ!日本を目指せ―東遊運動の開始
第3章 日本に学ぶ青年たち―東遊運動の展開
第4章 さらば、日本よ!―東遊運動の終局
第5章 流亡の歳月―辛亥革命以後
第6章 広州と杭州の間で―第1次世界大戦以降
第7章 再度の日本―大正から昭和の時代へ
第8章 天命われに味方せず―日中戦争からアジア太平洋戦争へ
エピローグ 今後の勉強のために
著者等紹介
白石昌也[シライシマサヤ]
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。東京大学と米国コーネル大学で東南アジア史、国際関係論を学び、大阪外国語大学、横浜市立大学の教員、およびパリ第7大学客員研究員を経て、1999年より現職。専門はベトナム近現代史・政治、日本・インドシナ関係など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
15 とりあえ 逃亡、追跡、仲間たちの非業の死…。ファン・ボイ・チャウとクオン・デ、独立の闘士たちが見た日露戦争後の日本とは? ホー・チ・ミン出現前夜のもうひとつのベトナム独立運動史。巻末に関連年表も掲載。2012/04/30
Ryoichi
1
高校生向けのため、読みやすい。が、やはり若干の物足りなさはある。大枠をとらえるのにはいいので、興味を持った人は白石先生の他の著作もトライしてみては?そういうふうに白石先生も本の中でおっしゃってます。2022/02/21
takao
1
明治・大正・昭和の時代、フランスからのベトナム独立を図った人たち。 当時、ベトナムから日本に留学した青年たち。 日露戦争に勝利した日本は欧米と手を結び、結局はアジアに侵略した。 なぜ、アジア侵略が必要だったのであろう?2018/10/03
kozawa
0
ベトナム独立に関係した人物について。すごく乱暴に言ってしまうと日露戦争で日本に夢を求め日本の重要人物にも助けられ独立を目指したものの、日本が大戦に向かうと日本側の思惑に振り回されて都合良く利用されただけなのか的な見方で書かれていて、それはそれで一面かなと(日本の関係者も一枚岩ではないのでことはそう簡単では勿論ないが)2013/01/14