琉球大学人の移動と21世紀のグローバル社会
東アジアの間地方交流の過去と現在―済州と沖縄・奄美を中心にして

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 491,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779116742
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0020

内容説明

在日済州人をインターローカル(間地方的)な内なる視点から捉え直し、その移動と交流の過去と現在を問う。合わせて、琉球弧の島々の周辺地域との交流史も取り上げ、島の目線で東アジアにおける人の移動と交流の構図を描く。

目次

第1部 人の移動と韓国人(韓国人の移動をめぐる状況論と文化的要因;ディアスポラとグローバリズムの民流学―「コリアン」移民をみる二つの立場;在日済州人の生活と精神;済州島のダン(堂)と壱岐島のお堂―東シナ海域における共有化されている文化と「カミ」)
第2部 関西の在日済州島人(済州の人々の生活世界における「日本」;在日済州島人の移動と生活―解放前後を中心に;第二次大戦後における済州島民の日本への「密航」について;在日済州島出身者と学校教育―口述記録の検討から;日帝下在済州人の形成と移住史的意味)
第3部 済州文化の諸相(済州島の生態文化;済州潜嫂(海女)の漁撈文化―自然や神との人間の交換関係とその変化
済州島一村落におけるクェンダン関係の変化―一九世紀から二〇世紀の戸籍中草を通して
済州島における村落共同体祭儀の現代的意義―納邑里の「〓祭(ポジェ)」を中心として
済州と琉球の神話比較―『おもろさおうし』を中心に)
第4部 琉球弧の間地方交流史(琉球列島と韓半島―物質文化交流・交易システムの解明;東アジアの稲作の拡散と人の移動;移動と漂流史料における民族の接触と文化の類縁関係―与那国島と台湾;薩摩侵攻と奄美の文化変容;沖縄最初の韓国人慰霊碑青丘之塔)
第5部 近距離移動を考える(韓国における都市化と人の移動―首都圏北西部の新都市開発を中心に;済州道における人口移動の実態と特徴―二〇〇〇年以降の道内移動を中心に;奄美大島大和村における人口移動)

著者等紹介

津波高志[ツハタカシ]
現職:琉球大学法文学部教授。専門は社会人類学・民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品