チャールズ・ホームの日本旅行記―日本美術愛好家の見た明治

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  • サイズ A5判/ページ数 243,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779116070
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0021

内容説明

1889(明治22)年、ジャポニスム流行に大きく貢献することになったひとりのイギリス人が日本を旅して回った―。19世紀末の欧米の芸術界に大きな影響を与え、漱石も愛読した『ステューディオ』誌の創刊者チャールズ・ホーム。彼の美意識をとおして見る明治期の日本。

目次

はじめに
チャールズ・ホームの日本旅行記 一八八九年三月二八日~六月七日
日本

著者等紹介

ホーム,チャールズ[ホーム,チャールズ][Holme,Charles]
1848‐1923。19世紀後半から20世紀初頭にかけて西洋社会に日本美術を積極的に紹介した日本美術愛好家、美術批評家、またアジアの物産の輸入会社の経営者。1889年に日本を訪れた後、ますます親日となりロンドンの日本協会の創設メンバーとなる。1893年には欧米の芸術界に大きな影響を与えた美術・デザイン雑誌『ステューディオ』を創刊

ヒューバマン,トニ[ヒューバマン,トニ][Huberman,Toni]
30年以上にわたり出版業界で働く。ホームについて英米、日本で講演。ホーム研究のため日本、中国、アメリカ、ヒマラヤへ調査旅行に赴く

アシュモア,ソニア[アシュモア,ソニア][Ashmore,Sonia]
デザイン史家(19世紀ヨーロッパ・アジア間の物質文化交流史)。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のリサーチ・フェローとして南アジアのテキスタイル・コレクションを研究。リバティ商会、60年代のイギリス・ファッション史に関する論文多数

菅靖子[スガヤスコ]
デザイン史家(19、20世紀イギリスのデザイン運動・政策史、消費文化史、日英文化交流史)。現在、津田塾大学准教授

門田園子[モンデンソノコ]
デザイン史家(日英美術交流史、家具・工芸を中心とした近代日本デザイン史)。現在、国立西洋美術館研究補佐員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

3
15-16 ★プロバイヤー フェノロサ リバティ ドレッサー とともに日本黎明期を闊歩 佐野常民 山中商会 鹿鳴館時代 ジャポニスムなのだ 1889年、ジャポニズム流行に大きく貢献することになったひとりのイギリス人が日本を旅して回った…。チャールズ・ホームの美意識を通して見る、明治期の日本。美術デザイン史・日英交流史の貴重な一次資料。 写真:アーサー・L.リバティ2011/05/15

koji

0
明治期に日本を訪れた美術愛好家の旅行記ですが、当時の欧州知識人の確かな目が、実に的確に日本を捉えています。京都で食べた日本料理の不味さに辟易したり、日光の自然の奇抜さに驚嘆したり、印刷局で見た壁紙のエンボス加工を細かく観察したり、箱根で日本人の素朴で礼儀正しく気立てのよさに感激したり、増上寺の秀忠の廟には感じ入りながらもヨーロッパのゴチック様式の美が優っていると少し優越感に浸ったり。文章だけでなく、リバティ夫人の写真の構図も確かで、掘り出し物とも言える価値ある一冊です。2011/06/23

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