内容説明
植民地化という“異文化の接触”は、何を生み出したのか―。「文学」「文化」「言語」という異なった切り口で展開される知的冒険。『異文化のクロスロード』に次ぐ、岐阜聖徳学園大学外国語学部論集第二弾。
目次
コロニアルのまなざし(忘れられた「戦争協力詩」―まどみちおと台湾;母の遺産、あるいは父の空白―『ジェイン・エア』における母のプロット;ダニエル・ケールマンの『世界の測量』について;平泉澄における“日本人”―石原莞爾と比較して;異文化間会話における日本語母語話者の言語行動―ポジティブ・ポライトネス・ストラテジーを中心に)
ポストコロニアルの変容(『キューバを夢見て』にみるポストコロニアル・キューバ―「回帰線」アメリカ文学からみる故国表象;東南アジアにおける客家の歴史と現状の一考察;オーストラリア英語―コロニアル社会の形成と言語の発達;外国語から日本語へ―外来語の成立とそのとらえ方)