内容説明
先住民問題、黒人問題、介護問題、都市の貧困問題、ユダヤ移民の女性問題…19世紀~20世紀初頭まで、「女性改革者」をテーマに読み直すアメリカ文学。
目次
第1部 白人/男性社会へ異議申し立て―人種・ジェンダー・国家(異人種間結婚にみる社会改革への試み―リディア・マリア・チャイルド『ホボモック』;女性が書き換えるアメリカ史―キャサリン・マリア・セジウィック『ホープ・レズリー』;女性旅行記にみる意識改革の軌跡―マーガレット・フラー『湖の夏、一八四三年』;ニューイングランドの女性改革者たち―ハリエット・ビーチャー・ストー『牧師の求婚』;北部の自由黒人があばく白い家―ハリエット・ウィルソン『うちの黒んぼ』;黒人伝道師の社会改革―ソジャナー・トルース『ソジャナー・トルースの物語』;人権を越境する女性改革者―フランシス・エレン・ワトキンズ・ハーパー『アイオーラ・ルロイ』)
第2部 女性の自立とネットワーク化―結婚・職業・連帯(コラムニストの社会改革―ファニー・ファーン『ルース・ホール』とコラム集;家庭小説と性の問題―エリザベス・ストッダード『モーガソン家の人びと』;結婚小説にひそむ介護問題―メアリー・フリーマン「ニューイングランドの尼僧」ほか;子どもたちに託す社会改革―ケイト・ショパン『ユース・コンパニオン』の物語;女性改革者たちの社会福祉ネットワーク―ジェイン・アダムズ『ハルハウスの二十年』;ユダヤ移民女性の自己改革と社会改革―アンジア・イージアスカ『パンを与える人』;女が作る理想社会―シャーロット・パーキンズ・ギルマン『ハーランド』『彼女とともに我らの世界へ』)
著者等紹介
野口啓子[ノグチケイコ]
津田塾大学教授
山口ヨシ子[ヤマグチヨシコ]
神奈川大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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