内容説明
「本当の自分」「本当にやりたいこと」を探すため、多くの若者たちが海を渡り、バンクーバーを目指す。そこで直面するのは、あいまいな「移民」と「一時滞在者」の境界、仕事や異性関係の悩み、孤独、将来への消えない迷いや不安…。彼らはどこへ向かうのか。
目次
第1章 バンクーバーでの「やりたいこと探し」―消える「一時滞在者」と「移民」の境界
第2章 若者を押し出す国・引き留める国―日本とカナダの社会情勢と若者たち
第3章 「夢の中」の現実とトラブル―「来てからの問題」と「問題の輸出」
第4章 「日系人コミュニティ」と「コミュニティなき日本人」―海外における日本人のあり方
第5章 移民志望とジェンダー―海を越える女性・立ちすくむ男性
第6章 ここではないどこかへ―三つの「ポスト」時代を生きる若者の仕事・世界・「自分」
第7章 国際人か、地球市民か―グローバル化時代に「自分」を護るために
著者等紹介
加藤恵津子[カトウエツコ]
国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科上級准教授(文化人類学)。慶應義塾大学文学部文学科英米文学専攻卒。同大学院文学研究科修士課程修了。2001年、トロント大学大学院博士課程修了(言語・記号人類学)。2001‐2002年、ブリティッシュ・コロンビア大学心理学部および日本研究センターにてポストドクトラル研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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