出版社内容情報
アンサクリファイス 警視庁監察特捜班 堂安誠人
【目次】
内容説明
双子の兄弟・誠人と賢人は、二人一役を武器に警察内の犯罪を暴く監察の切り札だ。ある日、都内で刑事が自殺し、神奈川ではストーカー殺人が発生。無関係に見えていた事案だが、死亡者は皆、六年前のある事件の関係者だと判明する。しかも捜査線上には、次期外事四課長の名が浮上。公安が目論む陰謀とは?異色バディが不正を暴く、警察小説。
著者等紹介
長沢樹[ナガサワイツキ]
新潟県生まれ。2011年、『消失グラデーション』で第三十一回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー。同作は各種ミステリランキングにランクインするなど、高い評価を受ける。13年、『夏服パースペクティヴ』で第十三回本格ミステリ大賞候補。テレビ番組制作に携わる傍ら小説を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAOAMI
11
冒頭、交番で警官が拳銃自殺。神奈川県警内ではストーカー殺人が発生。無関係な二つの事件が公安の陰謀に連なり、誠人はじめ脛に傷持つ異能の協力者を多数要する小山内率いる裏監察チームが悪事の証拠を押さえんと攻防の連続。自殺に見せかけ国益のためと大事を盾にする公安のやり口に、小事とは言え殺人は許さんと正義を掲げるチームが一致団結。小山内頭脳の手足となっての縦横無尽さが面白い。複雑に入り乱れる殺人と陰謀の証拠を巡るスリリングな展開で一気読み。まるで戦国の軍勢図を思わせる人員配置の妙に誠人双子の入替りも絡み終盤は圧巻。2025/08/10
leo18
6
シリーズ第二弾。双子の堂安刑事と上司の真水さんの采配が気持ち良い。少しの綻びから詰将棋のように犯人を追い詰めていく流れが綺麗で読み応えあった。公安との対決が熱い。2025/08/23
ジニー
4
★★★☆☆2025/08/26
アヤ
4
単純に面白かった。警察官の兄と配信者の弟の双子が入れ替わりながら、警察内部の不正に切り込んでいくシリーズ2作目。個性豊かな仲間が増えていって、敵味方入り乱れるから人を把握するのにちょっと苦労。でも次に何が起こるのか、敵を欺く手腕とかが気になって読み続けたくなる作品だった。なお、間違えてこちらから読んでしまったので、若干1作目のネタバレと思しきものが……。2025/08/14
蝉、ミーン ミーン 眠ス
0
最後の銃撃戦はさすがにエンタメに振りすぎていてリアリティに欠けるけど、公安と監察の暗闘は話としては面白かった。2025/07/13