内容説明
日本の古代史は、「壬申の乱」における大海人皇子の勝利によって、形作られたといっても過言ではない。そして「壬申の乱」を知るには、『日本書紀』壬申紀に依存せざるを得ないのだが、これは、「勝者の歴史書」であり、必ずしも、真実を語っているとは限らないのである。前著で「壬申の乱は、天武元年六月、大海人皇子が挙兵を決意してから、わずか二ヶ月で、奇跡的に勝利した戦い(聖戦)であったのか。大海人皇子の吉野入りは、古人大兄皇子のそれの焼き直しの感が強い。そこには皇位の簒奪を正当化するための作為が感じられる」と疑問を投げかけた著者の畢生の書。歴史の裏側に迫る。
目次
第1章 壬申の乱の経緯
第2章 大海人皇子軍進軍路
第3章 大海人皇子軍と大友皇子軍の勢力比較
第4章 壬申の乱の功臣と大海人皇子軍
第5章 近江朝廷軍
第6章 壬申の乱の特質
第7章 「壬申の乱」関連文献
著者等紹介
榊原康彦[サカキバラヤスヒコ]
1942年豊橋市にて生まれる。1966年慶応義塾大学法学部法律学科卒業。(株)富士銀行を経て、芙蓉総合リース(株)と一貫して金融、審査・融資部門を歩む。現在、「古代史教養講座」に所属、理事・世話人を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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