出版社内容情報
東京メトロ副都心線開通という明るい話題とは裏腹に、「ゲイの街・二丁目」は今や風前の灯火。このような現状を踏まえ、街の黎明期から現在までを徹底検証。住民の同性愛者についても掘りさげる。さらには従来のゲイ関連書の死角となっていた資料を渉猟、著者自身の実体験にもとづいた考察と多角的で独自のアングルからの問題提起を行う。読者がゲイであるかいなかは問題ではない。どちらにしても興味深く読める。「資料性の高さ」と「読み物としてのおもしろさ」の両立を! というわけでまずはとにかく読んでみてください。
(1)拡大する新宿東口繁華街
(2)なぜ新宿二丁目は「ゲイタウン」となり得たか?
(3)「ゲイタウン」とバブル景気
(4)「90年代ゲイブーム」の功罪
(5)21世紀には旧来型「ゲイ文化」の淘汰が始まった!
(6)新宿二丁目が直面するさまざまな脅威
(7)新宿二丁目のサバイバルは可能か?
目次
第1章 ゲイバアとゲイタウン
第2章 ゲイという人々
第3章 なにが「新宿二丁目」を殺すのか?
第4章 「新宿二丁目」サバイバル・シミュレーション
終章 「新宿二丁目」は消えるのか?
ゲイマガジン創始者がふりかえる、その隆盛と凋落(伊藤文学氏)
九〇年代ゲイブーム―当事者がみたメディアの内幕(伊藤悟氏)
著者等紹介
竜超[リュウススム]
通俗ライター。『薔薇族』副編集長。1964年静岡県生まれ。1995年より『さぶ』『アドン』『薔薇族』等、主なゲイ雑誌で小説を発表。2003年より『バディ』にてコラムの連載を開始。その他、ゲイ向けPCゲームのシナリオを共同執筆するなど、ゲイカルチャーの喧伝・情報発信を積極的に展開。2005年、復刊された『薔薇族』のスーパーバイザーを務める。2007年4月、三度目の復活を果たした同誌の副編集長就任。企画・取材・執筆・デザイン・組版・販売までを一人でこなす、まさに超人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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