出版社内容情報
引き裂かれた恋。みずから織り成す「メロドラマ」=“三分間の人生”の主役たち。映画「カサブランカ」に挿入された歌など……。出会い・ゆらめき・別れ、ほろにがいは男女の仲、恋のかけひき。軽やかな知的興奮を求めて! フランス文化の解読へ。
第一部 男と女のマズルカ
1 『ひとりの少女』をめぐる身分違いの恋のメロドラマ――春を迎えたばかりの少女が
2 『ひとりの男が待っていた』をめぐるすれ違いの恋のメロドラマ――デュボネのグラスをまえにして
3 『アコーデオン弾き』をめぐる引き裂かれた恋のメロドラマ――止めて! 止めて、音楽を!
第二部 生と死のロンド
1 『モンマルトルの丘の哀歌』をめぐって――月光のハーモニー《サン・ヴァンサン通りを登ったところで》
2 『嘆願書、セートの浜辺に埋葬されたし』をめぐって――反転のハーモニー《終着駅はセート駅だ》
第三部 男と女のポロネーズ――シネマのなかの歌――
1 『カサブランカ』の身勝手な恋のメロドラマ――『聞かせてよ、愛のことばを』/『時が経っても』/『ラインを守れ』/国歌『ラ・マルセイエーズ』
2 『夏物語』の優柔不断な恋のメロドラマ――シネマ主題歌『海賊の娘』/シャンソン『ヴァルパライソ』
付録 シャンソン『ラ・ボエーム』/『ムーラン・ルージュ』/『娼婦達の哀歌』など歌詞対訳13曲
目次
第1部 男と女のマズルカ(シャンソン『ひとりの少女』をめぐる身分違いの恋のメロドラマ―春を迎えたばかりの少女が;シャンソン『ひとりの男が待っていた』をめぐるすれ違いの恋のメロドラマ―デュボネのグラスをまえにして ほか)
第2部 生と死のロンド(シャンソン『モンマルトルの丘の哀歌』―月光のハーモニー「サン・ヴァンサン通りをのぼりつめたところで」;シャンソン『嘆願書、セートの浜辺に埋葬されたし』―反転のハーモニー「終着駅はセート駅だ」)
第3部 男と女のポロネーズ―シネマのなかの歌(シネマ『カサブランカ』の身勝手な恋のメロドラマ―『聞かせてよ、愛のことばを』、『時が経っても』、『ラインを守れ』、国歌『ラ・マルセイエーズ』;シネマ『夏物語』の優柔不断な恋のメロドラマ―シネマ主題歌『海賊の娘』、シャンソン『ヴァルパライソ』)
付録(シャンソン『ラ・ボエーム』;『擦り切れたレコード』 ほか)
著者等紹介
三木原浩史[ミキハラヒロシ]
1947年神戸市に生まれる。1971年京都大学文学部フランス語学フランス文学科卒業。1977年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、神戸大学大学院国際文化学研究科教授。専攻はフランス文学、フランス文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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