物語としてのアパート

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物語としてのアパート

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779113888
  • NDC分類 365.35
  • Cコード C0095

出版社内容情報

文学(詩や小説)、映画、漫画などに登場するアパート、マンション、郊外の団地を手がかりに、日本の近代における「都市居住」に重要な役割を果たしてきた「アパート」像に迫る。明治末期の日本に初めて登場した民間のアパートから昭和初期のモダンアパート、木造長屋風アパート、戦後の高級アパート、公団アパート、木賃アパート、マンション、ワンルーム、ルームシェアに至るまでの有名無名の建築群を重層するひとつの系譜として捉え、「アパート」という言葉と現実がどのように社会に受容され大衆化し、そして消費されていったかを明らかにする画期的な論攷。

かつての「アパート」には夢と輝きがあった!
萩原朔太郎、中原中也、青山二郎、森茉莉、寺山修司らが住んだアパートとは・・・?

内容説明

萩原朔太郎、中原中也、青山一郎、森茉莉、寺山修司が住んだアパートとは?詩や小説、回顧録、映画、漫画に登場するアパート、マンション、郊外団地を手がかりに、ニッポンの近・現代の都市居住に大きな役割を果たした「アパート」の栄光と衰退とに迫る。「アパート」という“コトバ”と“現実”がどのように社会に受容され消費されてきたのかを明らかにする、一級建築士による画期的な考察。

目次

第1章 乃木坂倶楽部の在り処
第2章 菜の花畑で眠っているのは…
第3章 いとこちたくいかめしき
第4章 この巨大なパイプオルガンのうめきは
第5章 みんなが大きな夢を描いて
第6章 何より面映ゆさのようなものが
第7章 逃げる手だてを見つけださなければ

著者等紹介

近藤祐[コンドウユウ]
1958年東京生まれ。一級建築士。慶應義塾大学経済学部卒業。アパレル企業企画部に勤務後、建築設計事務所に勤め独立。現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かっぱ

35
【図書館】集合住宅から文学作品を読み解くという趣向がおもしろい。一口にアパートといっても時代とともに変遷してきており、どの時代に書かれた作品かによってそこに登場するアパートの姿は異なってくる。寺山修司が他人のアパートの敷地をうろついていて通報された話は、作品の着想を得ようとしての行動ではなく、自身の出発点であり、帰るべき場所としてそこへ足を運んでいたように思われ、住人から「何をしていたのか」と問いただされて、上手く答えることのできない姿がなんとも哀しく思われた。2014/08/08

メタボン

34
☆☆☆☆ 大正から平成まで、日本の「アパート」の変遷を文学作品を通じて論じた力作。最後までアパートに居住した森茉莉の生き方や良し。佐藤泰志の悲劇をアパートの「アジール性」の終焉とオーパーラップする視点も斬新。最後に「シェアハウス」に関する考察も述べられ、新しい世代が、シェアハウスをどう文学で表現するのか期待する著者と共感。2021/04/18

chanvesa

25
昭和初期までのアパートの持つ《単身性》《非・家族性》(51頁)という特性は納得。森茉莉が晩年住んでいたフミハウス(217頁)は、私が社会人4~8年目に一人暮らしをしていた時、物件を探していた候補の近所にあったようだ。その物件は狭いし日当たりが悪くシェルターのようだったが、そのような空間を自身の世界に仕立てていったのだろうと想像できた。トキワ荘の《アジール性》に対するつげ義春の抱く違和感(202頁)に共感する。両者は高度成長期というコインの裏表の関係なのだろう。佐藤泰志以降の軽い雰囲気は興味をそそられない。2017/12/15

ワッピー

11
昭和の後半以降、アパートというものの劣化と閉塞性を感じていたワッピーにとっては目からウロコがたくさん出た本でした。戦後の再建期には高嶺の花であったものが、次第にアジール性を獲得し、アパートからマンションへ、そしてワンルームからシェアハウスへと世相に応じて変容し、その価値も変遷するさまを、建築史を軸に文学作品の鏡で映しだしたホログラフのよう。かつて自分でも体験した、懐かしく、帰りたくない場所でしょうか。顔の見える生活から次第に顔のない、相手のない生活への変遷は納得できる怖さでした。我々はどこへ向かうのか?2018/05/12

れどれ

8
面白かった。"一級建築士"が"国内の集合住宅"を"文学作品"から読み解くという内容で、明治から現代にかけてどのようにアパートが誕生し受け入れられたかをデータから紹介するとともに、あちこちの小説文を引用することでその時々の人々の息遣いも感じられてくる。2021/04/02

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