内容説明
明治の文豪蘆花の形成にはたしたトルストイの影響と実際の交流を、ロシア文学研究者の立場から論じ、蘆花研究に一石を投ずる比較文学論。
目次
第1章 近代文学黎明期のトルストイ移入と徳富蘆花
第2章 明治20年代後半の蘆花のトルストイ受容―主に彼の著書『トルストイ』を中心として
第3章 徳富蘆花とトルストイの自然描写
第4章 蘆花の「黒潮」とロシア文学
第5章 徳富蘆花におけるトルストイの影響―トルストイ訪問前後の不分明部分について
第6章 トルストイ訪問後の蘆花の諸論述
第7章 『みみずのたはこと』における蘆花とトルストイ
第8章 大正期の蘆花とトルストイ
第9章 むすび
増補1 徳富蘆花のトルストイ夫妻宛書簡の原本
増補2 徳富蘇峰とトルストイの交渉
著者等紹介
阿部軍治[アベグンジ]
1939年宮城県に生まれる。現在、筑波大学名誉教授。専攻はロシア文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 洋書
- VEDA S'EN VA