出版社内容情報
本書は、西欧服飾の通史、特に服飾全体をリードした軍服の歴史をたどり、それが今日のスーツ・ファッションにどう影響を与えているのかを、時系列的に概観する。
内容説明
スーツ型衣服の原型はルイ14世時代の軍服。ダブルのブレザーの語源は英海軍の軍艦「ブレザー」。トレンチ・コートは本来「塹壕用のコート」の意味。われわれが日常身につけている洋服のスタイルは驚くほどミリタリーに由来する。
目次
1 スーツの章
2 ブレザーの章
3 コートの章
4 ネクタイの章
5 ブルゾンの章
6 勲章の章
7 靴の章
8 鞄の章
9 帽子の章
10 腕時計の章
11 その他のこぼれ話
著者等紹介
辻元よしふみ[ツジモトヨシフミ]
戦史・服飾史研究家、詩人。1967年岐阜市生まれ。早大卒。読売新聞記者。日本文藝家協会、日本ペンクラブ各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TALOS
1
スーツの勉強の為に読みました。詳しく書かれており、勉強になったのですが文章構成が甘く「誤字」が散見することと、他者の誤解を鬼の首をとったが如く作品で晒すことはちょっと知識をひけらかし優越に浸る飲み屋のオッサンにしか見えませんでした。2013/12/10
ふららこ
0
ネクタイの起源、レジメンタルとリヴァースの違い、水玉タイの有用性、ストレートチップetc…現代人はどれだけ知っているのかな。実用としてはヘルメットの方が安全であるのに、将校帽に固執したというドイツ軍のエピソードに笑ってしまったけど、確かに将校帽格好いいよなぁ2009/07/09
ナタデココ
0
戦場で格好つけるドイツ兵にはシンパシーを感じるし、そういった自己陶酔がうまくはまって時代を動かしたのでしょう。僕のサファリジャケットへの愛の根底には間違いなく彼らがいる。残念なことに、作者のくだくだとした愚痴にはうんざりする。右にならえでクールビズしてる層が、こんな本を読むと思うのか? 雑魚を叩く識者は実に格好悪いぞ。図書館。2020/07/19