出版社内容情報
大和出雲を中心に相撲起源神話や伝説を現地踏査を踏まえ探った労作!〈出雲村の「ダンノダイラ」の磐座や十二柱神社の力士像の発見、相撲の開祖野見宿禰の「埴輪伝説」の見直しや「出雲人形」伝承など興味は尽きない。〉―梅原猛
内容説明
本書は、世界中の相撲に類する力競べや格闘技の話から説き起こし、日本独自の力競べ、つまり「相撲」の起こりとその歴史的展開を述べ、ついで中心テーマである野見宿禰と大和出雲の伝承世界へと分け入っていく構成となっている。
目次
第1章 相撲の起こり(戦後初めて拓かれた日本相撲の歴史;相撲は日本の国技か? ほか)
第2章 幻影の人 野見宿禰(『日本書紀』の宿禰・蹶速相撲譚;遠すぎる島根県の出雲 ほか)
第3章 出雲村周辺を歩く(山上の朝倉宮跡伝承地;雄略天皇と“采女相撲” ほか)
第4章 「出雲」検証する(初瀬街道の日本の第一号線;出雲村の発祥は都祁高原 ほか)
第5章 埴輪伝説と出雲人形(京都の古き出雲郷;出雲古代人の居住跡 ほか)
著者等紹介
池田雅雄[イケダマサオ]
大正4年(1915)1月19日、東京本所両国南二葉町(現墨田区亀沢)に生まれる。日本大学芸術学部中退。昭和12年博文館入社。『野球界・相撲号』の編集を経て、同17年『東亜新報』の新聞記者として中国河北省石門支社へ赴任。昭和21年に帰国。昭和24年、ベースボールマガジン社へ入社。日本相撲協会機関誌『相撲』の編集に従事、昭和30年から同41年まで相撲博物館へ出向、『日本相撲史』編纂委員を経て、月刊『相撲』の編集長、顧問を歴任した。昭和63年(1988)11月27日死去
池田雅之[イケダマサユキ]
昭和21年(1946)三重県尾鷲市生まれ、東京育ち。早稲田大学文学部英文科卒業。明治大学大学院文学研究科(英文学)博士課程修了。現在早稲田大学社会科学部総合学術院教授・同国際言語文化研究所所長。子どもと若者の育成プロジェクト、『鎌倉てらこや』の会長も務めている。専門は比較文学・比較基層文化論
谷口公逸[タニグチコウイツ]
昭和27年(1952)東京新宿生まれ。編集者。『相撲趣味の会』会員。現在、PHP研究所・国際本部国際出版部にて英文書籍及び英文月刊雑誌『Japan Close‐up』の編集制作に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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