出版社内容情報
ヘミングウェイ作品のヒロインのモデルとされる人々──
『日はまた昇る』のレディ・ダフ・トワイズデン、『武器よさらば』のアグネス・フォン・クロウスキー、『持つと持たぬと』のジェーン・メイソン、『河を渡って木立の中へ』のアドリアーナ・イヴァンチチ ──の本人および周辺の関係者の記憶や証言によって浮かび上がった人生の軌跡を明らかにする。と同時に、モデルたちの実像が鮮明になればなるほどヘミングウェイのフィクションとしての虚構を作り上げる創作の手法解明の手がかりを提供する。ンのモデルとされた人物の素顔を描く。
内容説明
本書はモデル本人と関係者の記憶や証言を直接的あるいは間接的に取り入れながら、モデルの生涯の一部を記述したさまざまな研究書を比較検討し、部分と部分を結びつけて、モデルとされた人物の人生の軌跡を明らかにしようとした。また、本書はモデル本人の記憶や証言を裏づける資料や証拠を扱った研究書に基づいて有力と思われた説を補強した。本書がヘミングウェイ研究の一助となれば幸いである。
目次
第1章 『日はまた昇る』―レディ・ダフ・トワイズデン
第2章 『武器よさらば』―アグネス・フォン・クロウスキー
第3章 「フランシス・マコーマーの短い幸福な生涯」、『持つと持たぬと』―ジェーン・メイソン
第4章 『河を渡って木立の中へ』―アドリアーナ・イヴァンチチ
著者等紹介
日下洋右[クサカヨウスケ]
1941年生まれ。1971年東京教育大学大学院修士課程修了。群馬県立女子大学文学部教授。専攻、アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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