内容説明
悩める家族に「家族療法」を実践する精神科医が、自らが実例となって、父親との往復書簡を始めた。食い違う記憶、見解の相違を検証しながら、新しい時代の父親・家族のあり方をさぐる。
目次
父と子では同じ事柄についての記憶や感じ方が違っていた
子どもは子どもなりの考えを持っている
なぜ父にこのような手紙を書くようになったか
父から見た子育ての反省と子の反論―叱ることと理解すること
父と対比しての教師の記憶
青年期の権威への対応
叱るということの意義―その根底に信頼感がなければ
親の期待と子の反応
父親の反省―親の責任について
家からの巣立ち
青年期のモデル追求とその成功・失敗
再び「権威」について
死をみつめることと自己を語ること
理念をかかげること、対話をすること
父の回想、さらに「理念」の問題について
これからの家族
著者等紹介
田村毅[タムラタケシ]
1957年生まれ。児童精神科医。東京学芸大学教授。思春期・青年期の心の問題、不登校やひきこもりの相談、家族療法を行なっている
田村鍾次郎[タムラショウジロウ]
1929年生まれ。教育心理学専攻。元上越教育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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