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内容説明
なぜ「いじめ」は繰り返されるのか?なぜ子どもたちは加担してしまうのか?そして親と教師はどうすればいいのか?学校という場が構造的に生みだしてしまう暴力「いじめ」。その全体像を具体にそくして理論的に解明し、抜本的な解決、防止への道を提示する。
目次
第1章 「いじめ」のはじまり
第2章 「いじめ」の定義―不毛な議論を終わらせるために
第3章 「いじめ」の構造
第4章 二つの主観―「いじめ」の構造(2)
第5章 「いじめ」で自殺した子どもたちの遺書を読む
第6章 「みんなの幸」と「いじめ」―「いじめ」で死んだ子どもたちの鎮魂のために
第7章 「いじめ」に解決策はあるか
第8章 「いじめ」が終わるとき
本書で検証されている「いじめ」事件年表
著者等紹介
芹沢俊介[セリザワシュンスケ]
評論家。1942年東京生まれ。1965年上智大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鵜殿篤
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【要約】反復継続的な暴力である「いじめ」は、反復継続的に通うことを強制する「学校」という場が引き起こしている。「ひとり」であることに耐えられない子供たちは、特定の一人を標的として分離することで、集団の一員であることに安住する。特定対象への執拗な暴力は、自分が「みんな」の側にいることを固定するために反復継続される。であるなら、いじめが終わるのは、「みんな」という帰属性を求めず、「ひとり」でいられる力を持ったときだ。2017/06/15
KYOKO♪
0
もう覚えてない
夜雨直樹
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とにかく「いじめ」というテーマに焦点を合わせたところが秀逸。いじめについてこれほど真正面から向き合った文学は個人的にはなかなかないので、特に面白く読んだ。哲学的でありながら、十分読みやすさも兼ねそなえられている。もしかすると、この人が吉本隆明の子分的存在の人か。とにかく、題材と言い、人柄と言い、好きなタイプだ。2020/07/04