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内容説明
まちがった認識で広められた「減塩ブーム」の悲劇によって、昨今すっかり悪者になってしまった「味噌」―。ところがこれは大きな過ちだったのだ。日本食文化の代表である「味噌」はいま、健康維持や生活習慣病への効果が期待されはじめている。和食が世界文化遺産に登録されたいまこそ、あらためて見直したい。一日一杯の味噌汁が身体も心も健康にする、その真実に迫る。
目次
第1章 減塩ブームの悲劇(警鐘としての、和食「世界遺産登録」;和食のカナメとしての「味噌」;味噌のローカリティに注目 ほか)
第2章 味噌は悪役か?ヒーローか?(減塩ブームと、味噌の悲劇;暗黙知としての、セキュリティシステム;寿司は究極のセキュリティシステム ほか)
第3章 味噌はこんなにエラかった!(味噌は塩のペーストではない;味噌はどうやってつくるのか;味噌と微生物の神秘的な関係 ほか)
著者等紹介
五明紀春[ゴミョウトシハル]
女子栄養大学副学長。東京大学大学院農学系研究科農芸化学専攻博士課程修了。農学博士、専門分野は食品栄養・機能学。日本農芸化学会会員、日本栄養・食糧学会評議員、日本食品科学工学会評議員、日本臨床栄養学会会員、日本フードシステム学会会員、社団法人中央味噌研究所理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモのすけ
6
塩分が多いと目の敵にされてきた味噌。しかしこの1000年の歴史を持つ味噌は、ガンのリスクを下げ、遺伝子修復機能を高め、生活習慣病を予防する素晴しい伝統食品だった。2014/04/14
ヨハネス
3
タイトルは「塩分」ですが実質「味噌」についてのみ。減塩というと真っ先に味噌のことと思ってしまうのは大間違いで、味噌で血圧が上がった人(ラット含む)はいないということでした。味噌の成分は刻々変化するので成分の定義ができないとはおもしろい。各種味噌の地域分布図もおもしろい。ハレの食卓はたまにあるから良いのでありまた食中毒などの危険も伴う、基本はケの食事にするべきに同意します。ホントは毎日イタリアンだけ食べたいんだけど、平日は必ずごはんと味噌汁にします。昨日の「お米を食べるだけで…」と併せて読んでよかったです。2015/01/05
ココアにんにく
2
食塩感受性での高血圧が20%。驚きの数字です。2015年のコレステロール値に関しての厚労省の発表ぐらい驚き。減塩が血圧に相関するか?という食塩仮説。食塩非感受性の人が50%もいるのに減塩指導って?今は血圧に問題ありませんが読んでよかった!紹介されている高橋久仁子さんの「フードファディズム」もう一度読もう。味噌のいい話がたくさん書いてあったので、10日ぶりに味噌汁を作りました。ご飯&味噌汁が他の国の料理を取り込めた要因、宇宙飛行士で日本人だけが太る遺伝子の話など、薄い本なのに興味ある話がたくさん。2017/06/26
takao
1
ふむ2019/09/22