- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 幻冬舎ルネッサンス新書
内容説明
アメリカやイギリスの経済・金融システムは、最も効率的で効果を上げているとする考え方がある。しかし、その効果を測る尺度は絶対的なものではなく、それぞれの国によって異なる。諸外国の成功例を無批判に受け入れるのでは落とし穴にはまるだけ。元政府系金融マンが歴史的視点から銀行とBANKの金融システムを比較し、その特徴と相違点をもとに日本の方向性を示唆する。
目次
第1章 銀行の歴史(室町時代―金融の形が明瞭に;江戸時代―専門の金融業者が活躍;明治時代―銀行業の始まり)
第2章 BANKの歴史(最古の銀行はイタリアにあった;イングランドは金融システムを大きく発展させた;アメリカは中央集権化に慎重)
第3章 銀行とBANKはこんなに違う(BANKは他の産業と深い関係はない;銀行は産業と深い関係がある;銀行は経済活動の脇役で、BANKは主役と思っている;無宗教の銀行、ユダヤ教とキリスト教のBANK)
第4章 日本人は金融業に向いていないのか(リスク管理と情報収集の違いに見る銀行とBANK;虚業のBANKに将来はない;社会的共通資本としての銀行;マネーゲームに参加しなくても将来はある)
著者等紹介
庄司進[ショウジススム]
1952(昭和27)年、仙台市生まれ。東北大学経済学部卒業後、国民金融公庫(現・日本政策金融公庫)に入庫。主として小企業への融資事務に従事。米子、松本、熱田、秋田の支店長、池袋支店の事業統括を歴任し、2012(平成24)年、退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。