内容説明
優秀な技術者だが、己の主義を貫き通す性格から組織と衝突し、職を転々とする夫・太郎。その鬱憤の捌け口としての暴力に耐え続ける妻・理子。理子はこの苦しみから抜け出そうとカウンセリングに通うが、夫が加害者で自分が被害者という単純な図式に違和感を抱く。何が夫を狂わすのか。そして、なぜ夫を心の底から憎むことができないのか。溢れ出す悲しみの果てに見出した、ある夫婦の究極の愛のかたち。
著者等紹介
佐藤ひかる[サトウヒカル]
宮城県出身。大学教授秘書や青少年・シニア団体コーディネーターなどを経て、中学生や、DV・離婚問題を抱える人たちのための相談員として活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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