内容説明
福岡で十年間の結婚生活に終止符を打った仁は、かつての恋人寛子と再会する。わざわざ東京からやって来た寛子は「抱きしめてもらいに来た」の言葉を残し、仁の前から姿を消す。それから一年後、福岡で再会する二人だが、寛子の隣には片時も離れようとしない男の子耕介がいた―。変わることを恐れ続けた男と誰にも心の奥底を見せない女。そして、幼くして両親を亡くしたダウン症児の男の子―。それぞれの喜びと哀しみを描いた書き下ろし小説。
著者等紹介
須川眞[スガワマコト]
1955年、熊本県生まれ。地元放送局において松本眞理子の名前でフリーディレクター・ライターとしてラジオ番組制作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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