内容説明
雨の朝、事件は起こった。机の中にしかけられた死神のカード。犯人として浮かびあがった女子生徒の言葉に隠された大切な思い出とは―。美咲ノ杜高校に通う一年生アリ子は、親友ミュウとともに真相を求め立ち上がる。
著者等紹介
濱岡稔[ハマオカミノル]
1964年生まれ。栃木県出身。神奈川県在住。早稲田大学第二文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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monado
2
ざっくりいうと『黒死館殺人事件』+『マリア様がみてる』。主役二人の掛け合いだけでなく、ライバル的存在との衒学談義も読みどころ。 これだけ小ネタに溢れながらも、ほっこりイイ話に収束するあたりも、このシリーズの醍醐味か。2013/07/24
ひとみ
1
学校内で起きた怪事件を、博覧強記の少女とその親友が解決するミステリー仕立ての青春小説兼少女小説。会話が多くて読みやすいが、オタクネタから幻想文学にまで至る小ネタの大量投入と、真正面から扱った挫折や嫉妬と、少女間の友情の描写などの要素要素が濃密で重たいので満足のいく読み応え。衒学趣味にかぶれていたり夢見がちだったりする少女たちの会話に若干ムズムズしたりしたけれど、その青臭さに却って素直に心打たれたりもしました。良かったです。2013/08/04