内容説明
満州でのある少女との悲劇的な初恋、マレー半島での壮絶な戦闘、帰還してからの平凡な人生…。七十歳を目前にし、迫りくる死への恐怖とまだ枯れない「性」に苛まれる佐伯。ある日、場末の映画館で偶然知り合った男から、かつて遊郭で働いていたという中年の女を紹介される。互いに好意を抱いた二人は、奈良のある寺に行くことに…。老いゆく者の「生と性」への激しい執着を描き、生きることの根源に迫る。
著者等紹介
能戸清司[ノトキヨシ]
1921年、北海道生まれ。東京大学法学部卒業後、朝日新聞社に入社。論説委員として社説や天声人語などを執筆。その傍ら文筆活動を行い、その他、藤田保健衛生大学教授、朝日カルチャーセンター講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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