内容説明
私はただの下町中堅企業の経理マンです。ですが、大銀行には負けませんよー。資金繰りに人生を捧げた男の知識と意地が躍動する白熱の経理バトル!バブル崩壊後の金融恐慌下、資金繰りのプロとして活躍した著者が贈る実用銀行小説。
著者等紹介
高泉顕久[タカイズミアキヒサ]
1953年東京都生まれ。1977年横浜国立大学経済学部卒業。同年、商工組合中央金庫に入社し、16年間勤務。その後、株式会社吉田製作所に入社し、経理を担当。現在は退職し、フリーのAFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)として活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひとまろ
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元金融マン、今経理マン。 時代はバブル崩壊後の1994年から。 各取引銀行の担当者との銀行交渉。 企業の財務担当者必見の実用書です。 非常にボリュームありますが骨太な内容で満足です。 小説になってますがプロフィールから推察して 著者の実体験に基づく内容かと思われる。 2012/05/26
腰越ヒロシ
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小説としての評価は別にして、バブル崩壊後の金融機関再編、様々な政治・社会史上の出来事とそれにともなう経済の浮沈、企業内人事や担当者間の感情的軋轢まではらんで資金繰りに奔走する経理マンの物語は同時代を生きた一人として実に生々しい。主人公の会社は中堅ながら業績良好なので知識と情報を駆使して銀行と五分以上に渡り合うが多くの企業ではただ振り回され続けた時代だ。マネタリズムの色が濃いながら経済理論なども巧みに解説され、金融市場史の一種の教科書としても読める一冊でした。2022/08/13