内容説明
ロシア革命は最初の第1日目から裏切られていた。今明らかになるロシア10月革命の驚くべき真相。
目次
はしがき 忘れられた革命を求めて
第1章 すべての権力をソビエトへ!
第2章 「プロレタリア独裁」―翳りゆく革命
第3章 「国有化」の概念をめぐって
第4章 深まりゆく危機
第5章 最期の光芒
あとがき 戦後学生運動の挽歌
著者等紹介
高本茂[タカモトシゲル]
大阪大学文学部哲学科卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、兵庫大学経済情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
15
ロシア革命、そしてソビエト社会主義連邦共和国とは何だったのか? と、筆者自身が、20代前半に体験した学生運動のモヤモヤ感に動かされて書いた本だと思う。学生運動当時、マルクス共産主義や社会主義を理想的な社会として目指していた人々にとって、ロシア革命の失敗(腐敗)とソ連の崩壊は、相当の衝撃だったのだろう。専制君主制下の牢獄から社会主義共和国下の牢獄へ。弾圧、粛清、収容所群島、ボルシェビキ政府の暴力装置は何の革命だったのか?今もロシアは謎の国だが・・・。2018/02/10
Hisashi Tokunaga
1
党は革命を起こす主体にはなり得ない。党は革命管理者。町内会でも、マンション管理組合でも、そして党も同じ。そこで、個としての闘争をいかに構想するかが始まるんでしょうね。筆者にとっては自明の結論を早く、早く提出されすぎていないのかなぁー。この結論に一直線に到達できなかった資料もあったんじゃないか?その辺どう。2013/12/05