出版社内容情報
2021年12月に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。
ビッグバンの後、最初に誕生した恒星を観察するために開発された最新の宇宙望遠鏡。
30年前の1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡の後継機として、今まで見ることができなかった赤方偏移をした光を観測できるように設計されている。遠方からくるさらに波長の伸びた光を見ることができるわけだ。つまり、これまでよりも宇宙の始まりに近づくことができることになる。
また、口径も2.4mから6.5mと2.5倍以上となり、解像度と集光力が格段に高まり、さらに精密な観測が期待されている。
本書は、そのジェイムズ・ウェッブの開発の経緯から、各装置の説明、赤外線からの影響を防ぐための工夫、たとえば望遠鏡は-266℃に冷却されサンシールドに覆われ、微細な振動からも守られていることなど、その驚異の技術も紹介されている。
本書は、この望遠鏡による太陽系、恒星、深宇宙、銀河、系外惑星、ブラックホールなどの観測結果から、さらに将来へのミッションまでを観測写真、解説図などとともに展開していく。
まずはこれまで見ることのできなかった最新の宇宙の映像をご覧下さい。
内容説明
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の世界。
目次
第1章 太陽系
第2章 恒星
第3章 深宇宙
第4章 銀河
第5章 系外惑星
第6章 ブラックホール
第7章 将来のミッション
著者等紹介
ハーパー,キャロライン[ハーパー,キャロライン] [Harper,Caroline]
宇宙科学者。英国宇宙庁(UKSA)宇宙科学部門長、ESA科学プログラム委員、英王立天文学会フェロー
中野太郎[ナカノタロウ]
東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。フリーライターとして天文・宇宙関連の記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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