内容説明
自分ではよくわからないLOVE依存。サイコロジストが解明するLOVEの脳メカニズムと精神病理。
目次
第1章 恋の秘薬ドーパミン
第2章 LOVEって薬物・アルコール依存と同じなの?
第3章 LOVE衝動はどうして起こる?
第4章 LOVEの諸相恋愛、母性愛、SEX
第5章 脳科学が描くLOVEの現象学
第6章 LOVEの精神病理LOVE依存
第7章 何がLOVE依存をつくるのか?
第8章 LOVE依存の心理療法
著者等紹介
岩田和宏[イワタカズヒロ]
慶應義塾大学経済学部卒。生命保険会社にて13年にわたり国際金融、都市開発等を担当。退社後に渡米し、コロンビア大学教育学大学院修士を経てジョージ・ワシントン大学大学院博士課程(臨床心理学、精神分析学専攻)修了。マックギル大学附属病院精神科にてインターン研修修了。心理学博士(Doctor of Psychology)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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超読@小説も読める速読
7
サイコロジストの著者が、脳科学と心理分析を通じてLOVE(恋愛)とは何かに迫る 精神分析と脳科学が証明し合う構成が面白い。LOVE依存についてメカニズムから病理・療法まで書かれていて、人の心の動きや脳の変化を興味深く読めた。 自分とは、わかるとか探すものではなく、自分自身で作っていくものというのが印象的だった 気になった点 p137 battered women syndrome の訳が非虐待女性症候群 となっていたが、意味的に「被」虐待女性症候群が正しいのでは? ■5分で読了 ■1分22,920文字2019/03/22
ももはな
4
タイトル通り脳科学と精神分析からLoveを考える。恋愛の期間が短ければ脳の一部しか活性化しないが、長くなると他の部位も併せて活性化するようになる。それを愛というのだろうか。Loveのストレスは悪循環に陥る場合もあるらしい。セラピーの目的は思考判断が低下しないように前頭葉前部を鍛えること。Love依存の心理療法はさわりだけだが参考になった。十分勉強になる一冊。2013/01/13
onasu
3
題名からは、疑問符を持ちながら読みはじめましたが、副題も含めて、正にマッチした内容でした。 依存症と心身の関係、幼児体験及び遺伝とその後の成長環境の影響度合い。そして何より、恋愛の高揚感と脳内神経の反応具合。精神分析を科学ならしむるべく脳科学を位置づけているのも、新たな知見でした。 頁数は少ない本ですが、中身はなかなか濃い一冊でした。それにしても、脳の部位の名称は、無用に難しいものばかりです。2011/06/07
たけ
1
恋愛状態から過度に進んでしまった恋愛依存症はドラック依存症やアルコール依存症と同様のメカニズムによってなる。必ずなるものではないが、誰しもがなりうる。 2011/06/12
ふんじー
0
『愛とドラッグは一緒です』 題名の通り「愛」について脳科学と精神分析から迫った本。 「愛なんて、ただの脳の細胞の交換ですよ」っていう話が面白すぎた。 恋愛って何なんだろうなー?というモヤモヤがすっきりし、より恋愛がしたくなくなる本ですw そんなに難しく書かれてないので、気軽に読めると思います。 (メンヘラについてよく分かるのもおすすめですよ)2013/04/15