内容説明
上野・寛永寺で13年ぶりに二人の男が再会した。寺で行われた通夜に出席したプロ野球選手・村本はその帰り、男に突然激しく体当たりされた。村本はその男の顔を見て驚いた。高校三年の夏、野球部での練習中に起きたあの事故以来、忘れることのできない男だった―。夜が明け、ひとりの男が荒川河川敷で撲殺死体となって発見される。その男は、前日の夜、村本に体当たりしてきた、市立病院資材部係長の反町だった。次々と起きる第二、第三の殺人。13年にわたって絡みついた人々の思いが解きほぐされた時、すべては終わりを告げた…。栄光と挫折が招く悲劇を描いた、傑作サスペンス。
感想・レビュー
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sta_kishimoto
3
初めて読む作家さん。図書館で背表紙で見つけて「ファウル」。ん?まさか、これは野球モノか!!表紙を見る。野球場にボール!!!間違いない!!これは読まねばということで早速読みましたが・・・・単行本ってあらすじ書いてる作品少ないよね。スポーツものが読みたかったのにまさかの野球サスペンス。それで満足度が低いのもあるんだけれど、とにかく登場人物に入り込めなかった。誰が誰なのかがこんがらがる。そして人物描写の心理描写も中途半端。ま、これだけ数を読んでいたらたまにはハズレもあるか。♪ 2012/03/20
としき
1
今年78冊目!だぶんこれが今年の最後の一冊になるのだろう。今年も百冊目標が達成できなかった。それでも思い出に残る一冊、考えさせられた一冊、思わず涙した一冊に出会えたことは、本との出会いの御蔭である。来年も、人との出会い同様、素晴らしい本との出会いを大切にする一年にしたい。皆様よいお年をお迎えください。2012/12/28