内容説明
経営には、社長の洞察眼と本当のWIN‐WINが必要である―一部上場の赤字企業を立て直した社長が明かす、真の経営論。
目次
第1章 赤字は大きいほうがいい(あぶないと言われる会社はつぶれない;目の前にあったのは17億円の赤字 ほか)
第2章 リストラするなら社長を辞めろ(なぜリストラをしなかったのか;景気がよくても人は増やすな ほか)
第3章 安定期こそ危機感をもて(メーカーが忘れてはならない製品開発の原則;なぜ世界No.1でなければならないのか ほか)
第4章 逃げるが勝ちのときもある(シェア100パーセントの事業から撤退した;300億円かけた開発を断念した ほか)
第5章 社長がやるべき最低限のこと(優良企業とはどんな企業か;なぜトヨタを優良企業と呼ばないのか ほか)
著者等紹介
大坪英夫[オオツボヒデオ]
1934年、東京都出身。1957年、東京大学法学部卒業。株式会社富士銀行を経て、1988年に株式会社東京精密入社。1992年から2003年まで同社社長。その後会長を歴任し、2005年、辞任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nutts
2
経営トップの成功体験の振り返りは、実証事例として捉えるのが非常に難しい。どうしても当事者の主観に基づくことになるし、「思い切ってAという決断をしたら、現場にBという空気が生まれ、Cと言う結果が出た」という分析に対し、検証ができない(少なくとも因果関係や構成要素はもっと複雑)。そのまま自社にとってのヒントになるわけでもなく、小説と見なして楽しめればよいのだろうか・・。2010/07/14
ふぃつみ
1
大坪さんにお会いしたことがあり、その過程で手にとった本。マネージャーとして独自の哲学を実践の中から作り出した人物。『成長』し続けることは、不可能かつすべてにwinwinであることはないが、マネージャーとして常に成長を示さなければならないという考え方が心に残った。2012/06/03