内容説明
明治三十八年に横浜で生まれ、84年の生涯を横浜と共に生きてきた男がいた。かつて生糸貿易に従事していたその男は、横浜が全盛だったころを思う。時代の移ろいの中で失われていった文物、人情、暮らしには、今とは全く違う魅力があった。愛してやまない心の故郷「横浜」をつづった回想録。
目次
山手今昔(横浜市電;元町界隈とお代官坂 ほか)
本牧追想(小港の桃源郷;国勢調査 ほか)
関内往来(グランドホテルとミスターノムラ;海軍マーチとメリケン花火 ほか)
伊勢佐木町界隈(吉田橋無情;伊勢佐木町通りの賑わい ほか)
根岸慕情(徐行地帯;つわものどもが夢のあと ほか)
著者等紹介
大橋二郎[オオハシジロウ]
明治38年(1905年)、横浜・北方町に生まれる。元街小学校、浅野中学を経て横浜専門学校を卒業。原合名会社に就職し生糸貿易に従事。戦後、日本ハマライト、横浜銀行に勤務。平成2年5月17日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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