内容説明
雪をいただくアルプスの山々、さわがにの遊ぶ川、熊のすむ山、そして萱葺き屋根…。大自然に囲まれた、信州の山奥にある、小さな小さな村にすむ子どもたちのお話。『花村幸吉と師と零戦の世界』『変身蛸』の“きたのはじめ”がおくる、どこか懐かしい珠玉の童話短編集。第88回コスモス文学新人賞(童話部門)を受賞した表題作『カンカン帽』ほか、16編の童話を収録。第4回碧天文芸大賞出版化奨励作。
著者等紹介
きたのはじめ[キタノハジメ]
本名・宮入博之。1933年長野市生まれ。長野北高等学校・国学院大学文学部卒業。NTT勤務の間、慶応義塾大学法学部・法政大学経済学部を卒業、その後、長野女子短期大学講師として「法学概論」と「日本国憲法」の講座を担当の傍ら、信州大学大学院教育学研究科修士課程において障害児教育の研究に身を置いたが中途退学。障害者と法の問題に焦点をあてた障害者問題の研究をするため、新潟大学大学院現代社会文化研究科博士課程へ、単位修得満期退学。現在は、障害者問題の研究などを中心に文筆活動。生涯学習インストラクター。日本特殊教育学会・日本公法学会・日本自治学会各会員/全国障害者問題研究会会員/長野ペンクラブ・コスモス文学の会同人/長野県生涯学習インストラクターの会会員。受賞歴―『教授・山田斉太郎』(第七十九回コスモス文学新人賞(短編小説部門)2001年)、『カンカン帽』(第八十八回コスモス文学新人賞(童話部門)2004年)、『やまのかんくろうくん』(第七十三回コスモス文学新人賞奨励賞(童話部門)2000年)、『まんぺいくんの気持ち』(第十二回コスモス文学出版文化賞、2000年)
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