内容説明
ニコルソンの実家は、宮城県の海沿いの町、山元町。2011年3月11日、この町を未曾有の大津波が襲った。「生まれ育った土地に帰りたい」と願う婆ルソンのため、全壊判定の被害を受けた家の再建を決めた母ルソンとニコルソン。大工が足りない、お金が足りない、いろんな問題にたくましく立ち向かうニコ家を、更なる激震が襲う…!
目次
流される
つながる
発掘する
どうする?
二転三転する
見積もる
間取る
患う
立ち止まる
契約する
節約する
家を建てる
著者等紹介
ニコ・ニコルソン[ニコニコルソン]
宮城県亘理郡山元町出身のマンガ家/イラストレーター。2008年に『上京さん』(ソニー・マガジンズ)でデビュー。2013年3月に発売された『ナガサレールイエタテール』(太田出版)は、東日本大震災で津波被害を受けた実家を再建するまでを描き、第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
お婆ちゃんの認知症のお話を先に読みましたが、震災が壊した日常に胸がただただ痛みました。誰も悪くない…悪くないのに。仮設住宅、設備など震災後の救援システムも紹介されていて学ぶところがとても多い、笑ったりしんみりしたり、いろいろ揺さぶられるエッセイ漫画です。2021/09/20
ふじ
22
昨年3.11出版。宮城県沿岸部、津波で家がダメになり、建て直すことになった家族の漫画。しかし、建築よりも、遠方で仕事しながら雑務をこなす主人公、震災による避難で認知症が進む祖母、ガンを患う母と、それ以外の部分が困難に拍車をかけており苦しく思った。あと、やはり認知症と強いストレスは関係あるなと思うので、祖母の家が建って一時イキイキする姿や、施設に入るにしても地元か否かで容態が変わる姿に考えさせられました。ところで、瓦屋根を二階だけにしたこのお家、今年の雪は大丈夫だったのかな。近所のこの形の家は大変なので。2021/01/15
Syo
17
おぉ 前の版の 読んでた。 (^-^;2020/12/05
Eri
7
震災で家が流されて、建て直すお話。 すごく大変なことなのに、絵柄もあってかスルッと読めたのが良かった。あまり重々しいと哀しみばかりが押し寄せてきてしまって読むのが辛かったと思う。 流されて、まわりは瓦礫と泥で、知らない人がご近所になってる!そんな場面にも不謹慎かもしれないけれど笑ってしまった。 婆ルさんが施設に入ってしまうくだりはしんみり……2022/05/31
ぽん
5
ボランティアに行った事を思い出しました。水もなくなってたよなー。緩やかを希望するの自分の為だよね、やっぱり。そう願うけど。2021/03/30