感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
20
分校に生徒はふたりっきり。大人達は、カミサマの集会に気を取られている。ふたりっきりの遊びの時間。そこにひとりの転校生がやってくる。ふたりがさんにんに。が、世界に子供達しかいないことに変わりはない。遊びは徐々にエスカレートしていく。山本直樹は、そんな子供達の時間を、限りなくシンプルに描く。そこにはもはや、物語は存在しない。あるのは、行為と邪さと快感。それは、甘美な時間。しかし、永遠の子供がいないように、子供の時間はやがて終わる。子供達は、そのことに気付いている。甘美で、そして残酷な、それは時間だ。2013/06/25
アズル
15
山本直樹らしい、愛情がないエロ。中学生?こんなに田舎だから、コンドームを買うのも憚られるのでしょう。発達途上の子供たちの薄っぺらい肉体が、なんともエロさを引きたてます。2019/01/08
sputnik|jiu
9
御茶ノ水ビレバンに年に数回出現する山本直樹棚で新刊紹介されていたのでつい。「裸になってさわりあってたらセックスしたくなっちゃうじゃん!セックスしたら赤ちゃんできちゃうじゃん!」っていう土橋さんの発想がかわいすぎる。全校生徒が3人しかいないのに廃校にならない学校とか、親たちが夜な夜な通う「カミサマ」の集会とか、山本直樹的不穏要素はちらほらと散見するのだけれど、とはいえ、完全無欠のエロ漫画だ。それにしても、これまでのエロ漫画史上、こんなにペッティングばっかりやってる漫画って他にないんじゃないだろうか。ふむ。2013/11/03
訃報
8
生々しすぎて呆れるレベル。話にひねりはなく、一目でわかるような「センス」もなく、ほぼエロいことしかしてないのに、やっぱりただのエロ漫画とは違った良さがある。「センス」をひけらかさずとも読ませる。力を込めて細部を描き切るということ。最初から最後までその力を維持すること。玄人だなあと思う。これぞ無垢なる退廃の楽園、みたいな設定に惹かれたところもあるのだけど、設定に見合った作品を構築できるのはやはり実力だ。表情、目の描き方、ポーズがツボ。「チンチンつかんでていい?」2015/01/10
Ume
6
山本直樹の世界は、宗教やカルトのような理不尽が支配する閉塞感と退廃的堕落に満ちた世界で諦めから淫猥な快楽に溺れる、いつもいつでもそんな所なんだよなと言うことを思い出す。2024/07/12
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