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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
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ロレンツォは、過労で倒れた妻・オルガのためにリストランテを開く。初老の紳士を眺めるのが好きな妻のために、スタッフは老眼鏡をかけた初老の紳士をそろえる。もちろん、店を訪れたオルガは狂喜乱舞する。そんな私的理由から作ったにも関わらず、店はすぐにも話題になって老紳士目当ての女性客で埋めつくされていく。オノ・ナツメの描く料理を見て、おいしいと感じるわけではない。けれども、この空間に身をたたずんでいると、みんなのおいしそうにしている姿が伝わってくるのだ。こんな馴染みの店があったら…どんなに毎日が楽しいだろうか。2014/09/03
エンブレムT
68
自分の中の“紳士好き属性”に気付かされた『リストランテ・パラディーゾ』の続編・・・というか舞台となるお店がオープン&軌道に乗るまでの物語。仕事を離れた時のルチアーノ、ヴィートの姿がサラリと魅力的に描かれてます。お店のコンセプトは「そこに行けば心癒される紳士に会える」うぁ~、なんという安心感!この店実在して欲しいwwwやっぱり穏やかな笑顔のクラウディオ目当てで・・・それともクールなルチアーノに会いに・・・いやいや落ち着ける空気を求めて・・・いや、テオが作るドルチェ目当てで通う可能性も高そうだー!!(笑)2011/05/16
匠
55
「リストランテ・パラディーゾ」をベースにし、登場人物それぞれに焦点を当てた外伝シリーズの1巻。ジジとオーナーの義兄弟関係、ルチアーノ、ヴィートをメインに、この店で働くことになったいきさつなども描かれていた。普段冷たい一言が多いルチアーノも孫への愛情は人一倍だったり、誘惑してくるマダムにはクールな面を見せたり、なかなか魅力的。そしていつも何か頬張りながら高級ワインを空けてしまうソムリエのジジの寡黙さも、なんだかすごく可愛くて(笑)こういう初老の人間像を描いた作品ってまだまだ少ないので貴重だと思う。2013/03/07
つーこ
27
セリフはあまりないのに、目で空気で背中で語ってるシーンが多くて、心に染みました。悩んだ時にこのリストランテに行きたい。何も話さなくても判ってくれそう。ん?これは外伝?番外編??知らなかった・・。それでも楽しめたんだけど、本編もよんでみよう。2011/03/20
怜
26
リストランテパラディーゾの外伝?こちらはカゼッタ・デッロルソ開店から追ってゆく。オーナー、ソムリエ、カメリエーレ、シェフ、。おとこたち、生きかたもそれぞれ。ひとこまごとの間が饒舌。素直じゃないルチアーノがいい。そしてやっぱり食べてるジジ(笑)2015/07/30